剣道の胴の「本数」とは?50本型・60本型の違いと体格に合った選び方

剣道の胴の「本数」とは、竹胴の胴台を作るときに並べる竹の本数のことです。本数が多いほど胴台の幅が広く大きめになり、少ないほど小ぶりになります。つまり本数は、胴のサイズを表す目安です。

樹脂胴やファイバー胴に書かれている「50本型」は、竹は使っていないものの、50本の竹胴と同じくらいの大きさに作られていることを示しています。

この記事では、本数の意味、50本型と60本型の違い、体格に合った胴の選び方、竹胴と樹脂胴の違いを解説します。

目次

  • 胴の構造と「本数」の意味
  • 50本型と60本型の違い
  • 体格に合った本数の選び方
  • 竹胴・樹脂胴・ヤマト胴の違い
  • 胴を選ぶときのその他のチェックポイント
  • よくある質問

胴の構造と「本数」の意味

剣道の胴は、お腹から胸を覆う防具で、大きく2つの部分に分かれます。

  • 胴台(どうだい):お腹を覆う硬い部分。打突を受け止める役割があります。
  • 胴胸(どうむね):胸を覆う部分。革や布に刺し縫いが施され、胸飾りのデザインもここに入ります。

伝統的な胴台は、細く割った竹を縦に並べて形を作り、その上に革を張って漆などで塗り上げます。この竹の本数が「50本」「60本」といった表記です。竹1本あたりの幅はほぼ同じなので、本数が増えると胴台の横幅が広がり、全体が大きくなります。

その後、強化樹脂やファイバーなどの素材で作る胴台が普及しました。これらには竹は入っていませんが、サイズの呼び方として「50本型」「60本型」という表記が引き継がれています。

50本型と60本型の違い

現在よく見かけるのは50本型と60本型です。主な違いを整理すると次のようになります。

項目 50本型 60本型
大きさ やや小ぶり 幅が広く大きめ
よく選ばれる体格 中学生・女性・小柄〜標準的な体格の一般 体格の大きい一般・胴回りの太い人
商品の多さ 樹脂胴を中心に種類が多い 竹胴に多い
動きやすさ 腕まわりがすっきりしやすい 体を覆う範囲が広い

このほかに、少年用としてさらに小さい本数の胴や、50本と60本の中間の本数の竹胴もあります。同じ本数でもメーカーによって胴台のカーブや高さは少しずつ異なるため、本数はあくまで目安と考え、最終的には商品ごとのサイズ表を確認してください。

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体格に合った本数の選び方

胴のサイズが合っているかは、着けて構えたときの状態で判断します。チェックポイントは次の3つです。

  1. 脇腹がはみ出さないか:中段に構えたとき、胴台の両端が脇腹を覆っているかを見ます。胴が小さいと、打たれたときに胴台の外側に竹刀が当たり、脇腹を痛める原因になります。
  2. 腕の動きを邪魔しないか:胴が大きすぎると、振りかぶったときに腕が胴に当たったり、胴が浮いたりします。
  3. 胴の高さが合っているか:胴胸の上端が胸の上部にあり、胴台の下端が垂と重なる位置に来るかを確認します。胴紐で高さを調整できますが、もともとの高さが合わないと調整しきれません。

目安として、一般的な体格の中高生や女性は50本型、体格の大きな一般男性は60本型を選ぶことが多いですが、年齢や性別だけで決めるのはおすすめしません。胴回りが大きい人や、胸板が厚い人は、同じ身長でも大きめの胴が合う場合があります。

通販で購入する場合は、商品ページのサイズ表で胴台の幅・高さを確認し、今使っている胴と比較すると失敗しにくくなります。渋谷のBUSHIZOショールーム(ショールーム案内)では実際に着けて比べられます。

竹胴・樹脂胴・ヤマト胴の違い

本数と並んで迷いやすいのが胴台の素材です。代表的な3種類を比べます。

素材 特徴 向いている人
竹胴 竹を並べて革を張り塗り上げた伝統的な胴台。しなりがあり、塗りや飾りの美しさも魅力。手入れが必要で価格は高め 審査や大会用にこだわりの胴を持ちたい人
樹脂胴(強化樹脂胴) 軽くて丈夫、傷や水分に強く手入れが簡単。価格も手頃 稽古量の多い学生、初めての胴を買う人
ヤマト胴・ファイバー胴 樹脂胴より伝統的な見た目に近く、変わり塗りなどのデザインも選べる 樹脂胴より見た目にこだわりたいが、竹胴ほどの手入れは避けたい人

専門店スタッフとしては、毎日のように稽古する学生には、まず軽くて丈夫な50本型の樹脂胴をすすめることが多いです。竹胴は、昇段審査や大会用など「ここぞ」という場面のための胴として持つ人も多くいます。

胴を選ぶときのその他のチェックポイント

本数と素材が決まったら、次の点も確認しておきましょう。

  • 胴胸の刺し:胸の部分にも刺しがあり、刺しが細かいほど締まった見た目になります。
  • 胸飾り:雲飾りや翼飾りなど、デザインの好みで選べます。
  • 胴紐・胴乳革:胴紐を通す乳革の位置で、胴の高さや傾きが変わります。
  • 重さ:竹胴は樹脂胴より重くなる傾向があります。子どもや体力に不安がある人は軽さも考慮しましょう。

また、竹胴は湿気や乾燥の影響を受けやすいため、稽古後は汗を拭き取り、直射日光や高温の車内を避けて保管します。樹脂胴は手入れが簡単ですが、胴胸の革や胴紐は消耗するので、傷んできたら交換を検討しましょう。胴紐の結び方がゆるいと胴が下がり、本数が合っていても大きく感じることがあるので、着装も合わせて見直すと安心です。

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よくある質問

樹脂胴の「50本型」も竹が50本入っているのですか?

いいえ。樹脂胴やファイバー胴の「50本型」は、50本の竹胴と同じくらいの大きさ・形に作られていることを示す表記で、竹は使われていません。サイズの目安として本数の呼び方が使われています。

50本型と60本型で迷ったらどちらを選べばよいですか?

胴を着けて構えたときに、脇腹が胴台からはみ出さず、かつ腕の動きを邪魔しないかが判断基準です。迷う場合は商品ページのサイズ表で胴台の幅や高さを確認し、可能なら店頭で試着するのが確実です。

中学生や女性には何本型が多いですか?

一般的には50本型が選ばれることが多いですが、体格によって合う大きさは変わります。年齢や性別だけで決めず、胴回りと身長、実際に着けたときの収まりで選んでください。

竹胴は樹脂胴より打たれたときに痛くないですか?

竹胴は竹のしなりがあり、打突の感触や音に好みを持つ人もいますが、痛みの感じ方は胴胸の作りや着け方でも変わります。重さ・手入れ・価格の違いも含めて選ぶのがおすすめです。

まとめ

胴の「本数」は竹胴の竹の数で、胴の大きさを表す目安です。樹脂胴の「50本型」は50本の竹胴相当の大きさという意味です。50本型は中高生や標準的な体格の人、60本型は体格の大きい人に選ばれることが多いものの、最終的には着けて構えたときに脇腹を覆えるか、腕の邪魔にならないかで判断しましょう。

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