剣道の面の選び方|面金・面布団・サイズの5つのチェックポイント

剣道の面は、「サイズが合っていること」を最優先に、次に「面金の素材と重さ」「面布団の刺しと長さ」で選ぶのが基本です。面は頭部を守る防具であり、合わない面は打突の衝撃を受けやすく、視界やあごの収まりも悪くなります。

この記事では、面のサイズの測り方、面金・面布団・内輪の違い、用途別の選び方を、剣道具専門店の視点で整理します。

目次

  • 面の各部の名称と役割
  • 面のサイズの測り方
  • 面金の素材と特徴
  • 面布団の刺しと長さ
  • 内輪・あご・物見のチェックポイント
  • 用途別の選び方
  • よくある質問
  • まとめ

面の各部の名称と役割

面を選ぶ前に、主な部位の名前を知っておくと、商品説明が読みやすくなります。

部位 役割・選ぶときの見方
面金(めんがね) 顔の前の格子。素材によって重さ・強度・価格が変わる
物見(ものみ) 面金の中で、相手を見る位置にあたる広めのすき間
面布団(めんぶとん) 頭頂部から肩にかかる布団。刺しの細かさで柔らかさや重さが変わる
内輪(うちわ) 顔のまわりに当たる部分。フィット感と汗の吸収に関わる
あご あごを受ける部分。ここにあごが収まるかがサイズ確認の要
面垂(めんだれ) のどを守る突き垂。突きの衝撃から喉を保護する

面のサイズの測り方

面のサイズは、主に次の3か所を測って選びます。口を閉じて頭をまっすぐにし、布製のメジャーを使って、できれば2人で測ると正確です。

  • 縦のサイズ:頭頂部(つむじのあたり)から耳の前を通ってあごの先まで、顔をぐるりと一周する長さ
  • 横のサイズ:はちまきを巻く位置で、耳の上・額・後頭部を通る頭まわり
  • 目の高さ:机にあごを乗せて頭をまっすぐにし、机から目じりまでの高さ(定規で測ると正確)

BUSHIZOの採寸ガイドでは、縦のサイズは子どもで58cm前後、大人で72cm前後までが一般的な範囲とされています。73cm以上の場合は対応できる面が限られるため、購入前に相談してください。また、縦と横の差がおおむね10cm前後に収まる方が多いので、測った数字が大きく外れる場合は測り直してみましょう。

メジャーの当て方で数センチ変わることがあるため、迷うときはショールームで試着するのが確実です。

BUSHIZOで選べる面(単品)

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面金の素材と特徴

面金は面の重さを大きく左右する部分です。主な素材は次のとおりで、一般に軽い素材ほど価格が上がります。

素材 特徴 向いている人
ジュラルミン 軽く、入門〜中級の防具で広く使われる 初心者、子ども、最初の1つ
チタン 軽さと強度を両立しやすく、さびにくい 稽古量が多い人、軽さを重視する人
ステンレスなど 重さはあるが丈夫 重さが気にならない人

面金は色(銀・金・黒など)も選べる場合がありますが、まずは重さと強度で選び、色は好みで決めるとよいでしょう。どの素材でも、曲がりやさびが出た場合はそのまま使わず、購入店に点検を依頼してください。

面布団の刺しと長さ

面布団は、刺しの細かさ(ピッチ)や縫い方によって性格が変わります。6mm前後の刺しはふっくらとして衝撃をやわらげやすく、3mm・4mmなど細かい刺しや手刺の高級品は締まって薄く、頭になじみやすくなります。最近は、頭頂部は厚めに、肩にかかる部分は薄く柔らかくして腕を上げやすくした実戦型の面も増えています。

長さについて、全日本剣道連盟の剣道試合・審判細則では、面ぶとんは肩関節を保護する長さがあり、十分な打突の衝撃緩衝能力があるものと定められています。試合に出る方は、極端に短い面布団は避けましょう。一方で長すぎると肩の上げ下げが重く感じるため、肩を守りながら腕を振りかぶりやすい長さが理想です。

内輪・あご・物見のチェックポイント

試着できる場合は、次の点を確認すると失敗が少なくなります。

  1. 面を着けて面紐を締めたとき、あごがあご部分に収まっているか
  2. 物見の高さが目の位置と合い、自然に前が見えるか
  3. 額・こめかみ・頬に強く当たる場所がないか
  4. 頭を前後左右に振っても面がずれないか
  5. 面金と顔の間に適度なすき間があるか

内輪は、手刺の内輪や柔らかい素材のものほど顔になじみやすくなります。汗やにおいが気になる方は、内輪を外して洗えるタイプや、家庭で洗える面も選択肢になります。面紐の結び方や長さの基準は剣道の面の付け方|面紐の結び方と「結び目から40cm」の長さの基準で詳しく解説しています。

大学生・一般向けの面

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用途別の選び方

初心者・最初の買い替え

ジュラルミン面金に6mm前後の刺しの面が、価格と使いやすさのバランスに優れています。まずはサイズが合うことを優先しましょう。

稽古量の多い学生

軽さと動きやすさを重視した実戦型や、洗えるポリエステル素材の面が扱いやすいです。毎日の稽古で汗を多く吸うため、乾きやすさも大切な基準です。

昇段審査や長く使いたい社会人

細かい刺しや紺革のヘリを使った面は、見た目が整い、使い込むほど頭になじみます。面だけを先にグレードアップする方も多くいます。

よくある質問

面だけを買い替えることはできますか?

できます。面は打突を最も多く受け、汗も吸いやすいため、ほかの防具より先に傷むことがよくあります。面単品で購入すれば、小手・胴・垂はそのままでも買い替えられます。

面のサイズが合っているかはどう確かめればよいですか?

面を着けて面紐を締めたとき、あごがあご部分にしっかり収まり、物見(面金の見る部分)から自然に前が見え、頭を振っても面がずれなければ合っています。額やこめかみが強く当たる、面金が顔に近すぎるといった場合はサイズが合っていない可能性があります。

面布団は長いほうがよいのですか?

全日本剣道連盟の試合・審判細則では、面ぶとんは肩関節を保護する長さがあり、十分な緩衝能力があるものとされています。短すぎるものは避け、肩を守りつつ腕の上げ下げを妨げない長さを選ぶのが基本です。

面の内側が汗でにおうときはどうすればよいですか?

稽古後は内輪の汗をタオルで押さえて取り、風通しのよい日陰で乾かします。内輪が取り外せるタイプや洗える面を選ぶと、においを抑えやすくなります。面の下に着ける面マスク(インナー)を使う方法もあります。

まとめ

剣道の面は、まず縦・横・目の高さを測ってサイズを合わせ、そのうえで面金の素材、面布団の刺しと長さ、内輪のフィット感で選ぶのが基本です。面は傷みやすい防具なので、単品での買い替えも検討してください。防具全体の選び方は大人から始める剣道防具の選び方|社会人初心者が失敗しない4つのコツもあわせてご覧ください。

BUSHIZOでは面の単品を多数取りそろえています。サイズに迷ったら、東京・渋谷のショールームでの試着や、通販でのご相談をご利用ください。

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