【2025年完全版】剣道昇段審査 筆記試験 二段・三段・四段・五段 設問と解答例35選

【2025年完全版】剣道昇段審査 筆記試験 二段・三段・四段・五段 設問と解答例35選

📅 公開日:2025年9月25日|最終更新:2025年12月6日

✍️ 著者:工藤(BUSHIZO渋谷ショールーム店長)


【2025年完全版】剣道昇段審査 二段・三段・四段・五段 設問と解答例35選

剣道二段から五段の昇段審査、筆記試験対策は万全ですか?

「昇段審査でどんな問題が出るの?」
「解答例はどう書けばいい?」
「合格するための対策ポイントは?」

剣道の昇段審査では、実技だけでなく筆記試験も重要な評価項目です。特に二段以上では、剣道の理念から技術論、稽古法、指導法、審判法まで幅広い知識が問われます。四段・五段になると、指導者としての視点や深い理解が求められます。

本記事では、BUSHIZO渋谷ショールーム店長として数多くの剣士の昇段審査をサポートしてきた経験から、二段から五段まで対応できる35の設問と解答例を完全網羅。審査合格への最短ルートをご案内します。

本記事で学べること

  • ✓ 二段〜五段審査で頻出の35設問
  • ✓ 全日本剣道連盟基準の解答例
  • ✓ 段位別の審査ポイント
  • ✓ 合格するための具体的対策
  • ✓ 指導者としての視点(四段・五段)

⚠️ 重要
都道府県により出題形式が異なります(当日出題 or 事前レポート提出)。必ず受審地域の要項を確認しましょう。また、初段編の設問が出る場合もあります。

1. 剣道の理念・精神に関する設問

【問1】「剣道の理念」について書きなさい

【解答例】
剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である。

💡 全段位共通で最重要。一字一句正確に暗記必須。

【問2】剣道の稽古に入る前の注意事項について述べなさい

【解答例】
自分自身の体調確認、手足の爪を短く切る、準備運動を十分に行うことが大切です。竹刀は先革・中結い・竹片の状態を点検し、剣道具は紐や革が切れていないか確認します。袴や道着の破れもチェックし、着装を整えます。

【問3】剣道で養われる身体面・精神面について書きなさい

【解答例】
(身体面)全身運動により新陳代謝が活発になり、筋力向上、正しい姿勢維持、心肺機能強化、動作の俊敏性向上などの効果があります。
(精神面)対人競技を通じて礼儀正しさ、剛毅・果断・忍耐力・持久力などの精神力を養います。人を活かし自らを律する心を育てます。

2. 基本動作・装備に関する設問

【問4】「竹刀を点検するときの要点」を書きなさい

【解答例】

  1. 先革が破れていないか
  2. 中結が切れたり緩んでいないか、剣先から全長の約1/4の位置にあるか
  3. 弦が緩んでいないか
  4. 竹片にささくれや割れがないか、カーボン竹刀は繊維露出がないか

【問5】切り返しの必要性について述べなさい

【解答例】
切り返しは、正面打ちと連続左右面打ちを組み合わせ、手の内・間合・足さばき・気合などの基本を総合的に練習するものです。正しい姿勢、刃筋、呼吸法の習得、体力・気力の養成、気剣体一致の打突習得などが目的です。稽古の始まりと終わりに必ず行い、準備・整理運動の役割も果たします。

【問6】正しい鍔ぜり合いと注意点を説明しなさい

【解答例】
鍔ぜり合いとは、間合が接近し互いの鍔が競り合った状態です。竹刀を右斜めにし手元を下げ、下腹に力を入れて体の中心を保ちます。
注意点:①手元を下げ腰を伸ばす ②首を真っ直ぐ保つ ③鍔と鍔を競り合わせる ④竹刀を肩や身体にかけない ⑤力みすぎず気を抜かない ⑥積極的に技を出すか分かれる

3. 技術体系に関する設問

【問7】「一本打ちの技」について説明し、主な技を書きなさい

【解答例】
一本打ちの技とは、自分の攻めに対して相手の剣先や手元が変化し、隙ができたところをすかさず打突する技です。
主な技:①剣先が下がる→面・突き ②剣先が上がる→小手 ③手元が上がる→胴 ④剣先が左に開く→面・突き ⑤剣先が右に開く→小手・面・突き

【問8】「二・三段の技」について説明し、主な技を書きなさい

【解答例】
二・三段の技とは、最初の打突により相手が変化して隙ができた時、または遠間から打ち間を作りながら構えを崩し、続けて隙のある部位を打突する技です。
二段技:小手→面、小手→胴、面→面、面→体当たり引き面など
三段技:小手→面→胴、小手→面→面、突き→面→胴など

【問9】「出ばな技」について説明し、主な技を書きなさい

【解答例】
出ばな技とは、相手が攻め込もうとする時や打突しようとする時の動作の起こりばなを捉えて打突する技です。
主な技:出ばな面、出ばな小手、出ばな突き

【問10】「払い技」について説明し、主な技を書きなさい

【解答例】
払い技とは、相手の構えに隙がない時、相手の竹刀を右または左に払い上げたり払い落としたりして構えを崩し打突する技です。
主な技:払い面、払い小手、払い胴、払い突き

【問11】「引き技」について説明し、主な技を書きなさい

【解答例】
引き技とは、体当たりや鍔ぜり合いから相手の体勢を崩し、手元の変化を捉え、引きながら打つ技です。
主な技:体当たり→引き面、体当たり→引き胴、体当たり→引き小手、鍔ぜり合い→引き面、鍔ぜり合い→引き胴、鍔ぜり合い→引き小手

4. 打突の原理に関する設問

【問12】打突で三つのゆるさぬところを書きなさい

【解答例】

  1. 起こり頭(出ばな):相手が技を起こし始めたところ
  2. 受け止めたところ:相手がこちらの技を受け止めた時
  3. 技のつきたところ:連続打突後や技が尽きたところ

【問13】剣道における残心について書きなさい

【解答例】
残心とは、打突後も油断せず相手の反撃にいつでも対応できる身構えと気構えです。①打突後に間合を取り反撃に備える ②適正な間合が取れない場合は剣先を相手の中心につける ③残心のないものは有効打突と認められない

【問14】剣道の三殺法について説明しなさい

【解答例】
三殺法とは、相手を制する手段です。
竹刀を殺す:押さえ・払い・巻きで剣先を中心から外す
技を殺す:先手先手と攻め、技を仕掛ける余裕を与えない
気を殺す:気力で圧倒し、機先を制して相手の気力を挫く

【問15】剣道における目付けについて説明しなさい

【解答例】
目付けとは、自分の目の付けどころです。基本的には相手の目を見ながら身体全体に注意を払います。
「遠山の目付け」「紅葉の目付け」:遠い山や紅葉全体を見るように、相手の目を中心に全体を見る
「観見二つの目付け」:宮本武蔵の教えで、「観の目強く、見の目弱く」。表面的観察より本質的洞察を重視

【問16】「打突の好機」について説明しなさい

【解答例】
打突の好機とは、相手の構えや体勢の崩れ・変化を捉えて有効打突に結びつけられる機会です。
主な好機:①起こり頭(出ばな) ②技が尽きたところ ③居ついたところ ④引きはな ⑤受け止めたところ ⑥息を深く吸うところ

【問17】「打ち切る」について説明しなさい

【解答例】
打ち切るとは、相手の行動をよく観察・判断し、隙を発見するや否や直ちに打突を行い、勝ち負けなどの意識を捨てて全力で打つことです。

【問18】「基本打突や技の練習で注意すること」を書きなさい

【解答例】

  1. 正しい姿勢で気力を充実させ、互いの攻め合いから打突する
  2. 適切な間合から打突機会を捉え、大技で打突する
  3. 一打突ごとに気剣体一致の有効打突となるようにする
  4. 打突後は残心をとり、次の打突に備える

5. 稽古法に関する設問

【問19】打ち込み稽古と掛り稽古の違いを述べなさい

【解答例】
打ち込み稽古:打ち込む側が元立ちの与える打突部位を捉えて打ち込み、基本的な打突技術を体得する稽古法
掛り稽古:掛かる側が積極的に元立ちを攻め崩して打突機会を作り出し、短時間で気力・体力を尽くして打ち込む稽古法

【問20】打ち込み稽古で、元立ちが気をつけることを述べなさい

【解答例】

  1. 気を抜かず、常に合気となって相手に対応する
  2. 適切な間合から打ち込ませる
  3. 打突の機会を的確に与え、正しい打突を引き立てる
  4. 一本打ち・連続技・体当たり・引き技などを織り混ぜ、変化のある対応をする

【問21】掛り稽古で、元立ちが気をつけることを述べなさい

【解答例】

  1. 常に合気となり、掛かる者の気力が萎えた時は発憤させる
  2. 間合や打突の機会に注意する
  3. 居つきや気剣体不一致が見られる時は、工夫して対応する
  4. 冷静な態度で対応し、無謀な行為はしない

【問22】剣道における見取り稽古について述べなさい

【解答例】
見取り稽古とは剣道を見学することですが、単なる見学ではなく剣道修業の一つとして重んじられています。着装・姿勢・竹刀の握り方・構え・足の使い方・攻め方・技の出し方・気迫・風格などをあらゆる角度から観察し、自分の剣道と比較して勉強・反省の材料とします。

6. 日本剣道形に関する設問

【問23】日本剣道形で使われている「五つの構え」について述べなさい

【解答例】

  1. 中段の構え:「人の構え」「常の構え」。すべての構えの基礎で攻防に最適
  2. 上段の構え:「天の構え」「火の構え」。太刀を頭上に振りかぶる攻撃的な構え
  3. 下段の構え:「地の構え」「守の構え」。剣先を下げて守りながら攻撃に転ずる
  4. 八相の構え:「陰の構え」。太刀を右肩にとり、相手の動作を監視
  5. 脇構え:「陽の構え」。半身で太刀を右脇にとる

【問24】日本剣道形を実施するときの「足さばき」で気をつけることを書きなさい

【解答例】

  1. 足さばきはすべて「すり足」で行い、「踏み込み足」は用いない
  2. 足の運び方は、前進時は前の足から、後退時は後ろの足から動作を起こす
  3. 打突時の後ろ足は残さず、前の足に引きつける

7. 試合・審判に関する設問

【問25】「試合の目的・効果」について述べなさい

【解答例】
試合とは、日頃の稽古で修得した技術・気力・体力・態度を発揮し、勝敗の競い合いを通じて稽古内容を検証し、今後の剣道の方向性を探究するものです。自分ひとりの能力で立ち向かう経験は人間形成上貴重であり、勝ちたいという旺盛な意欲を生み、激しい稽古に耐える精神が育ちます。

【問26】「有効打突の条件」について説明しなさい

【解答例】
有効打突の条件:

  1. 充実した気勢:気力充実し相手を圧倒する気勢がある
  2. 適正な姿勢:竹刀の打突方向と体勢が調和し、動的姿勢が安定
  3. 打突部:竹刀の物打で打突
  4. 打突部位を刃筋正しく:打突方向と刃部の方向が一致
  5. 残心がある:打突後の気構えと身構えが示されている

💡 「気剣体一致」の打突。全条件を満たす必要あり。

【問27】審判の三原則について述べなさい(四段・五段向け)

【解答例】
審判の三原則とは、公正・正確・敏速です。
公正:先入観や偏見を持たず、公平な判定を行う
正確:有効打突の条件を正しく理解し、的確に判定する
敏速:打突の瞬間を見逃さず、速やかに判定する

【問28】剣道試合・審判規則における禁止行為を述べなさい(四段・五段向け)

【解答例】
禁止行為には以下があります:①相手に危険を及ぼす行為 ②竹刀を落とす ③場外に出る ④時間の空費 ⑤不当な中止要求 ⑥相手を侮辱する言動など。禁止行為には「反則1回」「反則2回で相手に1本」などの罰則が適用されます。

8. 指導法に関する設問(四段・五段向け)

【問29】初心者指導で最も大切にすべきことを述べなさい

【解答例】
初心者指導では、剣道の楽しさを感じさせ、継続する意欲を持たせることが最も大切です。正しい礼法、基本姿勢、素振りなど基礎を丁寧に指導し、安全に配慮します。また、剣道の理念や精神を伝え、人間形成の道であることを理解させます。技術だけでなく、礼儀・感謝の心を育てることも重要です。

【問30】少年剣道の指導で注意すべき点を述べなさい

【解答例】
少年剣道の指導では、成長段階に応じた無理のない指導が必要です。①安全第一を心がける ②基本動作を繰り返し丁寧に教える ③勝敗にこだわりすぎない ④褒めて伸ばす指導を心がける ⑤剣道を通じた人間形成を重視する ⑥体罰は絶対に行わない ⑦保護者との連携を大切にする

【問31】元立ちとしての心構えについて述べなさい

【解答例】
元立ちは相手を育てる重要な役割を担います。①相手の技量に応じた対応 ②打突の機会を適切に与える ③正しい打突を引き立てる ④常に気を抜かず合気で対応 ⑤相手の成長を促す工夫をする。元立ちは教える側として、相手より上位の立場ではなく、共に稽古し成長する姿勢が大切です。

【問32】剣道の普及・発展のために心がけるべきことを述べなさい

【解答例】
剣道の普及・発展のためには、自らが模範を示すことが最も重要です。①正しい剣道を実践し範を示す ②後進の育成に努める ③地域・学校での剣道教室開催 ④剣道の魅力を広く伝える ⑤安全な指導環境の整備 ⑥剣道の理念・精神を正しく継承する。四段・五段は指導的立場として、剣道界全体の発展に貢献する責任があります。

9. 剣道の歴史・古流に関する設問(四段・五段向け)

【問33】現代剣道の成立過程について述べなさい

【解答例】
現代剣道は、江戸時代の剣術諸流派が竹刀稽古法を発展させたことから始まります。明治時代の廃刀令後、撃剣興行や警察での採用により継続されました。大日本武徳会(明治28年設立)が剣道の統一・発展に貢献し、昭和27年に全日本剣道連盟が設立され、現代剣道の基盤が確立されました。昭和50年に「剣道の理念」が制定され、人間形成の道としての性格が明確化されました。

【問34】日本剣道形制定の目的について述べなさい

【解答例】
日本剣道形は大正元年(1912年)に制定されました。目的は、①各流派の優れた技術を統合し継承する ②正しい剣理・体さばき・呼吸法を学ぶ ③真剣を使用する緊張感の中で気位・品格を養う ④竹刀剣道の基礎となる理合を理解する。現在では太刀の形7本、小太刀の形3本の計10本が制定されています。

【問35】剣道における「修破離」について説明しなさい

【解答例】
「守破離」は剣道修行の段階を示す言葉です。
守:師の教えを忠実に守り、基本を徹底的に習得する段階
破:基本を土台に、自分なりの工夫を加え技を発展させる段階
離:型から離れ、独自の境地に達する段階
この過程を通じて、形式から本質へ、模倣から創造へと成長していきます。四段・五段は「破」から「離」への移行期であり、自己の剣道を確立する重要な時期です。

10. 段位別 審査対策のポイント

📝 段位別の求められるレベル

段位 求められる内容
二段 剣道の基本的理念の理解。基本技術の確実な習得。
三段 剣道の理合の理解。技術の応用力。稽古法の理解。
四段 指導者としての視点。審判法の理解。より深い剣道哲学。
五段 剣道の歴史・文化の理解。指導法の実践力。人間形成の具現化。

✅ 合格のためのチェックリスト

  • 受審地域の出題形式を確認(当日 or 事前提出)
  • 本記事の35問を繰り返し読んで理解
  • 重要キーワードを暗記(剣道の理念、気剣体一致など)
  • 初段編の設問も確認
  • 四段・五段は指導者視点での解答を意識
  • 稽古と理論を結びつけて理解を深める

🎯 審査当日の心得

項目 ポイント
時間配分 全問に回答できるよう計画。見直し時間も確保
字の丁寧さ 読みやすい字で書く。乱雑な字は印象が悪い
記述の工夫 要点を押さえ簡潔明瞭に。重要キーワードを含める
段位に応じた深さ 四段・五段は指導者としての視点を含める

まとめ:審査成功への3つのステップ

1. 理解すること

丸暗記ではなく、なぜそうなのか、どういう意味なのかを理解しましょう。理解していれば、多少言い回しが違っても正しく説明できます。

2. 実践と結びつけること

理論だけでなく、日頃の稽古でそれを意識し体で理解することが大切です。実技審査でも、筆記試験で学んだことが活きてきます。

3. 段位に応じた深い理解

四段・五段は指導者としての視点が求められます。自分の剣道だけでなく、人に教える、剣道を広める立場としての理解を深めましょう。

皆様の昇段審査合格を、BUSHIZO一同、心よりお祈り申し上げます。

審査に向けた準備はお済みですか?

BUSHIZOでは、審査に必要な剣道具を全て取り揃えています。
オンラインショップはもちろん、渋谷・仙台のショールームで実際に手に取ってご覧いただけます。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
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初段審査を控えている方はこちら。上位段で初段の問題が出ることもあります。

審査用防具セット

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審査用道着・袴

審査では身だしなみも重要。きれいな道着・袴で臨みましょう。

著者紹介

BUSHIZO渋谷ショールーム店長 工藤

剣道専門店BUSHIZOの渋谷ショールームで店長を務めています。日々、多くの剣道家の皆様の防具選びや稽古のご相談に乗らせていただく中で、昇段審査についてのお問い合わせも数多くいただいております。

二段から五段までの審査は、それぞれの段位で求められる理解の深さが異なります。特に四段・五段は指導者としての視点が重視されます。本記事が皆様の審査準備の一助となれば幸いです。

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