【完全版】全日本剣道選手権大会 歴代優勝者・入賞者一覧(第1回~第73回)
全日本剣道選手権大会は、剣道界最高峰の個人戦として、1953年の第1回大会から現在まで続く日本武道館の伝統ある大会です。本記事では、第1回(1953年)から第73回(2025年)まで、全73大会の優勝者・準優勝者・第三位入賞者を完全網羅し、各選手の段位、年齢、所属、職業などの詳細情報を掲載しています。
全日本剣道選手権大会とは
全日本剣道選手権大会(主催:全日本剣道連盟)は、剣道日本一を決める男子個人戦の最高峰大会です。
毎年11月3日(文化の日)に東京・日本武道館で開催され、トーナメント方式で男子剣道日本一の選手を決定します。優勝者には天皇盃が授与され、最も栄誉ある剣道大会として位置付けられています。

【天皇盃について】
1958年(昭和33年)、宮内庁から全日本剣道連盟に天皇盃が下賜され、男子優勝者に授与されています。盃は純銀製で直径255mm、高さ175mm、重量2,362gの重厚な造りです。
優勝者には天皇盃の他に、読売新聞社から優勝旗、日本武道館から日本武道館賞、全米剣道連盟から優勝杯と副賞としてJALアメリカ往復航空券が贈られます。
大会の模様はNHK BS1及びNHK総合テレビジョンで生放送され、近年はYouTubeでのライブ配信も行われています。各都道府県の厳しい予選を勝ち抜いた代表選手64名により、日本最高レベルの試合が繰り広げられます。
大会は厳粛に進行され、選手は強さのみならず、武道の精神に則った礼儀作法も求められる格式高い大会です。
出場資格について
全日本剣道選手権大会に出場するためには、各都道府県剣道連盟が実施する予選大会で上位に入る必要があります。
都道府県別の出場枠
基本枠(1名): 予選大会優勝者のみが出場可能
2名枠: 北海道、茨城県、神奈川県、静岡県、愛知県、兵庫県
(優勝者と準優勝者が出場可能)
3名枠: 千葉県、大阪府、埼玉県、福岡県
(優勝者、準優勝者、第三位が出場可能)
4名枠: 東京都
(優勝者、準優勝者、第三位2名が出場可能)
このようにして出そろった計64名により、日本一の座が争われます。
大会の歴史と出場資格の変遷
全日本剣道選手権大会の出場資格は、時代とともに変化してきました。
出場資格の変遷:
• 1984年(第32回大会): 六段以上に制限
• 1990年(第38回大会): 五段以上に緩和
• 1995年(第43回大会): 段位制限撤廃、20歳以上で予選を勝ち抜けば出場可能に
段位制限の撤廃により、若手選手にもチャンスが広がり、大会のレベルがさらに向上しました。近年では大学生での優勝者も輩出され、剣道界の裾野の広がりと競技レベルの高さを示しています。
優勝者の職業傾向
大会初期には法務教官、税務署員、実業団選手など様々な職業の選手が出場していましたが、昭和40年代から警察官が台頭し、昭和50年代にかけて教員勢と優勝を争うようになりました。
平成時代の優勝者は、平成26年(2014年・第62回)を除き、すべて警察官となっています。これらの警察官は術科特別訓練員(特練員)という選抜された剣道要員で、ほとんどが機動隊に所属しています。
昭和時代 歴代入賞者一覧
愛知県 | 錬士 | 名古屋矯正管区法務教官 | 33歳
福岡県 | 錬士 | 西日本鉄道 | 32歳
神奈川県 | 教士 | 神奈川県警察官 | 33歳
※優勝1回目(第7回でも優勝)
岐阜県 | 教士 | 37歳
長崎県 | 教士六段 | 三菱鉱業社員 | 39歳
愛知県 | 教士六段 | 税務署員 | 38歳
神奈川県 | 教士七段 | 神奈川県警察官 | 37歳
※優勝2回目(第3回に続く優勝)
宮崎県 | 五段 | 旭化成工業社員 | 21歳
※史上最年少優勝記録(当時)
東京都 | 教士七段 | 東京都立千歳高校教員 | 41歳
滋賀県 | 五段 | 東洋レーヨン社員 | 23歳
※優勝1回目(第12回でも優勝)

兵庫県 | 教士七段 | 兵庫県警察官 | 40歳
滋賀県 | 五段 | 東洋レーヨン社員 | 25歳
※優勝2回目
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 29歳
東京都 | 五段 | 警視庁警察官 | 22歳
※優勝1回目(後に3回優勝の偉業達成)
兵庫県 | 教士七段 | 兵庫県警察官 | 41歳
新潟県 | 教士七段 | 新潟市役所職員 | 45歳
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 25歳
※優勝2回目
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 29歳
東京都 | 四段 | 国士舘大学4年生 | 21歳
※優勝1回目(第23回でも優勝)
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 28歳
※優勝3回目の偉業達成
熊本県 | 錬士五段 | 熊本県警察官 | 25歳
和歌山県 | 五段 | 和歌山県教育委員会職員 | 24歳
高知県 | 五段 | 高知学芸高校教員 | 25歳
※優勝2回目
熊本県 | 四段 | 教員 | 23歳
大阪府 | 教士七段 | 大阪府警察官 | 34歳
福岡県 | 五段 | 福岡県警察官 | 27歳
鹿児島県 | 錬士六段 | 鹿児島県警察官 | 30歳
宮崎県 | 五段 | 日章学園高校教員 | 26歳
東京都 | 教士六段 | 警視庁警察官 | 34歳
大阪府 | 錬士六段 | 大阪府警察官 | 33歳
愛知県 | 錬士六段 | 愛知県警察官 | 33歳
京都府 | 錬士六段 | 京都府警察官 | 31歳
大阪府 | 錬士六段 | 大阪府警察官 | 34歳
大阪府 | 教士七段 | 大阪府警察官 | 34歳
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 32歳
※優勝1回目(後に3回優勝の偉業達成)
北海道 | 錬士六段 | 北海道剣道連盟事務局員 | 30歳

平成時代 歴代入賞者一覧
東京都 | 錬士七段 | 警視庁警察官 | 34歳
※優勝2回目
【宮崎正裕選手の時代到来】
第38回(1990年)から、史上最多6回優勝という驚異的な記録を打ち立てる宮崎正裕選手の時代が始まります。神奈川県警察の宮崎選手は、1990年、1991年、1993年、1996年、1998年、1999年と6度の優勝を飾り、剣道史に残る偉業を達成しました。
神奈川県 | 六段 | 神奈川県警察官 | 27歳
※優勝1回目(史上最多6回優勝への第一歩)
神奈川県 | 錬士六段 | 神奈川県警察官 | 28歳
※優勝2回目(2連覇)
大阪府 | 錬士六段 | 大阪府警察官 | 31歳
※優勝1回目(第43回でも優勝)
神奈川県 | 錬士六段 | 神奈川県警察官 | 30歳
※優勝3回目
東京都 | 教士七段 | 警視庁警察官 | 39歳
※優勝3回目の偉業達成
大阪府 | 教士七段 | 大阪府警察官 | 34歳
※優勝2回目
神奈川県 | 錬士七段 | 神奈川県警察官 | 33歳
※優勝4回目
神奈川県 | 錬士六段 | 神奈川県警察官 | 32歳
神奈川県 | 教士七段 | 神奈川県警察官 | 35歳
※優勝5回目
神奈川県 | 教士七段 | 神奈川県警察官 | 36歳
※優勝6回目(史上最多記録達成)
北海道 | 錬士六段 | 北海道警察官 | 33歳
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 31歳
愛知県 | 五段 | 愛知県警察官 | 29歳

愛知県 | 錬士六段 | 愛知県警察官 | 32歳
千葉県 | 六段 | 千葉県警察官 | 32歳
東京都 | 六段 | 警視庁警察官 | 32歳
【熊本県出身選手の6連覇時代】
2006年から2011年まで、熊本県出身選手が驚異の6連覇を達成しました。内村良一選手(2006年・2009年)、寺本将司選手(2007年)、正代賢司選手(2008年)、高鍋進選手(2010年・2011年)と、熊本出身の選手たちが日本剣道界を席巻した黄金時代です。
東京都 | 五段 | 警視庁警察官 | 26歳
※優勝1回目(後に3回優勝の偉業達成・熊本県出身)
大阪府 | 六段 | 大阪府警察官 | 32歳
※熊本県出身
神奈川県 | 五段 | 神奈川県警察官 | 27歳
※熊本県出身
東京都 | 五段 | 警視庁警察官 | 29歳
※優勝2回目(熊本県出身)
神奈川県 | 錬士六段 | 神奈川県警察官 | 34歳
※優勝1回目(翌年も連覇・熊本県出身)
神奈川県 | 錬士六段 | 神奈川県警察官 | 35歳
※優勝2回目(2連覇達成・熊本県出身)
大阪府 | 錬士六段 | 大阪府警察官 | 34歳
東京都 | 錬士六段 | 警視庁警察官 | 33歳
※優勝3回目の偉業達成(熊本県出身)
福岡県 | 四段 | 筑波大学3年生 | 21歳
※優勝1回目(第72回でも優勝)
熊本県 | 五段 | 熊本県警察官 | 26歳
※優勝1回目(後に通算3回優勝)
神奈川県 | 五段 | 神奈川県警察官 | 30歳
熊本県 | 五段 | 熊本県警察官 | 28歳
※優勝2回目
熊本県 | 六段 | 熊本県警察官 | 29歳
※優勝3回目の偉業達成(2017年・2018年と2連覇)

令和時代 歴代入賞者一覧
福岡県 | 五段 | 福岡県警察官 | 29歳
【第68回大会(2020年度)について】
2020年の第68回大会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、開催が延期されました。翌2021年3月に開催され、全日本女子剣道選手権大会との合同開催となりました。また、警察庁の判断により警察官は出場しませんでした。
茨城県 | 四段 | 筑波大学4年生 | 22歳
鹿児島県 | 四段 | 23歳
愛媛県 | 五段 | 愛媛県警察官 | 30歳
広島県 | 四段 | 広島県警察官 | 23歳
東京都 | 六段 | 警視庁警察官 | 31歳
※優勝2回目(第62回以来10年ぶり)
東京都 | 警視庁警察官
※優勝2回目(第69回以来4年ぶり)
優勝回数記録
複数回優勝者一覧
6回優勝:
宮崎正裕(1990年、1991年、1993年、1996年、1998年、1999年)
※史上最多優勝記録
3回優勝:
• 千葉 仁(1966年、1969年、1972年)
• 西川清紀(1987年、1989年、1994年)
• 内村良一(2006年、2009年、2013年)
• 西村英久(2015年、2017年、2018年)
2回優勝:
• 中村太郎(第3回、第7回)
• 戸田忠男(第10回、第12回)
• 川添哲夫(第19回、第23回)
• 石田利也(第40回、第43回)
• 高鍋 進(第58回、第59回)※2連覇
• 竹ノ内佑也(第62回、第72回)
• 星子啓太(第69回、第73回)
年齢記録
最年少優勝: 桑原哲明選手 21歳(第8回・1960年)
※令和時代では、竹ノ内佑也選手、松﨑賢士郎選手が21~22歳で優勝
最年長優勝: 山崎正平選手 45歳(第16回・1968年)
注目のトピック
熊本県出身選手の活躍:
2006年から2011年まで、熊本県出身選手が驚異の6連覇を達成。内村良一、寺本将司、正代賢司、高鍋進の各選手が日本一の栄冠を勝ち取りました。
大学生での優勝:
川添哲夫選手(国士舘大学・第19回)、竹ノ内佑也選手(筑波大学・第62回)、松﨑賢士郎選手(筑波大学・第68回)が学生身分での優勝を成し遂げています。

警察官の圧倒的な活躍:
平成時代以降、警察官の優勝が顕著で、術科特別訓練員(特練員)として選抜された剣道要員が日本一の座を争っています。
まとめ
全日本剣道選手権大会は、1953年の第1回大会から73回を数え、日本剣道界の最高峰として君臨し続けています。優勝6回の宮崎正裕選手、3回優勝の千葉仁選手、西川清紀選手、内村良一選手、西村英久選手など、数々のレジェンドを輩出してきました。
時代とともに出場資格も変遷し、現在では20歳以上であれば段位に関係なく予選を勝ち抜けば出場可能となり、若手選手にもチャンスが広がっています。
本記事では、第1回から第73回まで全ての大会の優勝者・準優勝者・第三位入賞者を完全網羅し、各選手の段位、年齢、職業などの詳細情報を掲載しました。剣道日本一を目指す全ての剣士、そして剣道を愛する全ての方々にとって、歴史を振り返る貴重な資料となれば幸いです。
これからも全日本剣道選手権大会は、新たな歴史を刻み続けることでしょう。次世代のレジェンドの誕生を、心より期待しています。

情報について:
本記事の情報は、全日本剣道連盟および大阪府剣道連盟の公式記録を基に作成しています。できる限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、万が一誤りがございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
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