剣道着の値段はピンからキリまであります。安いものは2千円ぐらいからありますし、中には10万円を超えるものまであります。 修練の度合い、使用用途によっても選ぶ剣道着の値段は変わってきます。 今回は、剣道着の値段と使用用途の関係性について紹介します。
目次
幼年~小学生以下の剣道着
中高生の剣道着
大学~一般の剣道着
昇段審査用の剣道着
贈り物としての剣道着
肌の弱い方向けの剣道着 まとめ
幼年~小学生以下の剣道着
商品名:白ムサシ 剣道衣
剣道との出会いが始まる年頃です。 礼儀礼節を学び、基礎・基本の習得に励む段階である一方、道場で仲間と出会い、大人との関わりの中から社会性を身につける時期でもあります。 この頃は剣道の楽しさ、おもしろさを知るきっかけにもなりますので、剣道着も本格的なものというよりは動きやすさ、通気性をポイントにして選んであげるとよいでしょう。
実際子ども用の剣道着というのは、この2点を重視して作られているものが多いです。 値段は2千円~1万円程度。ジャージなどの化学繊維系は安く、綿100%のものは高くなります。 六三四刺しの剣道着も子どもにはおすすめです。六三四刺しの剣道着は柔らかく通気性にも優れ、生地も丈夫です。
大人ではあまり着ている方を見かけませんが、筆者の知人の高校の顧問をされている先生は、着心地がよいと言って稽古着として愛用されています。 金額も千6百円~3千円程度とお手頃です。某剣道漫画の主人公が六三四刺しの剣道着を着ているのもあって、「こどもに着せたい!」という親御さんも多いかもしれませんね。
中高生の剣道着
中高生になると部活が始まるため、稽古量が増えます。さらには、試合への出場機会も多くなります。 部活動の回数は基本的に週4~5回、強豪校ともなれば週6~7回、加えて朝稽古を行っている学校もあるでしょう。このような環境において剣道着に求められるのは、通気性、速乾性です。汗で濡れたままの剣道着を着るというのは本当に不快なもの。毎日の部活動で着ることを考えると、洗濯してもすぐに乾くことが重要です。
ジャージタイプのものでしたら、3千円~5千円程度で様々な種類から選ぶことができます。 一方、試合に出ることも考えると、綿100%で刺し子生地の正統派剣道着も持っておいた方がよいでしょう。中高生でまだ体ができあがっていないと、ジャージ生地の剣道着では貧相に見えてしまいます。
試合では技術はもちろん、立ち居振る舞いも大切です。 「強そうだな」と思う選手は着装も正しく、風格が感じられるのではないでしょうか。試合での見た目も重視するのであれば、綿素材で藍染の剣道着を1枚は購入しておきましょう。 一重の剣道着であれば4千円~1万円程度、二重であれば8千円~2万円程度です。
大学~一般の剣道着
大学でも部活動として剣道を続けている方は、引き続きジャージタイプや綿の剣道着を状況に応じて使いわけていくとよいでしょう。 一方で、大学生にもなると、道場では指導者側になられる方もいます。稽古用にジャージ剣道着を着るのもよいですが、基本的には綿の剣道着を着ることをおすすめします。明確な決まりがあるわけではないですが、4段にもなると先生と呼ばれる立場になるからです。
稽古回数が落ち、稽古着の着用回数も減る方が多いので、普段から綿素材の剣道着を着るのがよいでしょう。 子どもや初心者に剣道を教えていく立場となるのであれば、それなりの着装をすべきです。値段は、藍染の一重でしたら5千円~1万2千円、二重でしたら8千円~3万円程度です。
昇段審査用の剣道着
冠 軽量実戦型二重剣道衣 背継二重 KG-220
昇段審査では、技術のみならず着装も重要なポイントです。着崩れのない確実な着装を目指すのであれば、重厚感が感じられる二重の剣道着が最適です。
さらに染め方も正藍染や武州藍染であれば、より立ち姿を美しく見せてくれます。
一般的には先述の通り8千円~3万円程度で購入可能です。
武州藍染は藍染の中でもワンランク上に当たりますので、値段もそれなりに高くなります。中には総手刺しで10万円を超えるような高価なものもあります。
贈り物としての剣道着

武州正藍染 極上二剣剣道衣 『禅』義峰作 実戦型
昇段された先生・部活動を引退する学生(これからも剣道を続ける前提の方)・異動になる顧問の先生などに、剣道着を贈ることがあります。 贈り物として剣道着を選ぶのでしたら、二重の武州藍染など、高級感のあるものがよいです。2~3万円程度が妥当なところでしょうか。中学生くらいまででしたら、1万円前後の一重の藍染のものでもよいです。 刺繍は大体無料で入れてもらえますので、先生に贈るものでしたら、 「贈 ○○高校剣道部一同」 などと入れるのが一般的です。
まとめ
無理に高い剣道着を買う必要はありません。しかし、二重の肉厚で伝統的な武州藍染の剣道着を正しく着装すれば、そこからは品位・風格がにじみでます。もちろん日々の鍛錬があってこそ醸し出されるものですが。 いつも同じ剣道着というのではなく、使用用途に合った最適な剣道着を選ばれてみてはいかがでしょうか。