防具の持ち運びに欠かせない防具入れ。昔は巾着タイプに竹刀を通し担ぐなどしていましたが、今は実に様々な種類の防具入れが販売されています。
今回は、防具入れの選び方に関する、4つのポイントについて紹介していきます。
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目次
- 容量
- 仕様
2-1.ショルダー
2-2.ボストン
2-3.トートバッグ
2-4.リュック
2-5.キャリータイプ(キャスター付き)
2-6.巾着
- 重量
- 価格
- スーツケース
- アウトドアブランド
- スポーツ仕様
防具入れへの、防具のしまい方
定められた正しいしまい方があるわけではありませんが、適当に詰め込むと防具が入りきらなかったり、面の型崩れにつながったりします。ここでは基本的なしまい方について紹介します。
まずは胴と垂れをセットにし、胴を立てた状態で防具入れの奥にしまいます。次に、底に道着、袴をたたんで入れ、胴の空いたスペースに面を逆さまにした状態で置きます。最後に、面の両脇、もしくは面の中に小手を入れて完成です。
防具入れによっては2段式になっていたり、サイドに大きなポケットがあったりと、道着、袴を防具とは別に入れることのできるタイプもあります。道着、袴の汗やにおいが気になるという方は、これらのタイプを使用すると良いでしょう。
名立たる剣士の方は、防具も大事に扱われている方が多いです。一流のアスリートが道具を大切にすると言われているように、防具を丁寧にしまうことも、剣道上達への一歩かもしれません。
防具入れを選ぶポイント
防具入れを選ぶ際には、これから挙げる4つのポイントに注目してみてください。
1.容量
どのような用途で使用するかによって、容量は異なります。
出稽古用でしたら、防具一式と道着、袴が1セット入れば十分です。中高生で1週間程度の合宿を行うのであれば、防具一式に、道着3~4着、袴2枚ぐらいは入れられた方が安心です。さらに、その他の着替えや洗面具などの合宿用品も入れられるものであれば、荷物をコンパクトに、そして1つにまとめることができます。中には防具一式に道着20枚を入れることのできる大容量の防具入れもあります。
ポケットの数が多いタイプですと、テーピングや絆創膏などの救急用品や、試合時パンフレットに書き込むためのペンなど、小物を収納することも可能です。
用途を考え、使用時にどれくらいの量を入れることになるのかを推測し、容量を選びましょう。
2.仕様
ショルダー・ボストン・トートバッグ・リュック・キャリータイプ(キャスター付き)・巾着などがあります。
2-1.ショルダー
肩にかけることができ、持ち運びしやすいです。
2-2.ボストン
手持ちタイプです。肩掛け用のショルダーベルトが付属品としてついている場合は、手持ち、ショルダーの選択ができます。
2-3.トートバッグ
肩にかけられ、出し入れがしやすいです。主に大人の方が使われます。
2-4.リュック
背負うことができます。両手があき自由がきくため、安全性も高いです。お子さんが使うのに最適です。
近年では、中高生もバックパック型を学校でそろえているようなところも見受けられます。
2-5.キャリータイプ(キャスター付き)
転がして運ぶことができるため、重い防具でも負担を少なくして運ぶことが可能です。
2-6.巾着
上部を絞る、昔ながらのタイプです。安価なものが多いです。
以下に、キャリータイプとそれ以外の特徴をまとめました。
キャリータイプについて
重さをそれ程感じませんので、歩いての移動が多い方には大変重宝します。ただし、持ち運ぶタイプよりも大きくなりがちですので、混みあったところでは邪魔に感じることもあるかもしれません。
また、階段や砂利道では使用することができませんし、体育館内、道場内ではキャリーの使用が禁じられているところが多いので注意が必要です。
・キャリータイプ以外について
防具を持って運びますので、防具の重さを感じやすいです。このため、車での移動や近場への移動が多い方におすすめです。
コンパクトなものも多く、混みあったバスや電車でも、座った際に抱えるようにして持てば膝の上に置くことができます(部活動など、集団で公共の交通機関を利用する際、防具入れはコンパクトな方が周りに迷惑をかけずに済みます)。また、折りたたみ式のキャリーカートを使用すれば、キャリータイプとして使うこともできます。
購入後に後悔することのないよう、どのような状況で使用することが多いのかを考え、最適な仕様を選びましょう。
- 重量
防具自体が重いため、防具入れも重いと運ぶ際に負担がかかります。
素材にもよりますが、重量は仕様に大きく関係します。例えば、キャリータイプは転がせることがメリットですが、その分タイヤや持ち手部分の重さが加わります。このため、他のタイプの防具入れよりも重くなるケースが多いです。転がさないで運ぶのが前提であれば、ナイロン製が軽く値段もお手頃です。革製は高級感や丈夫さはありますが、重量が増します。
どういった持ち運び方をしたいかが重量を考える上でポイントとなります。キャリータイプを使用するなら多少の重さはやむを得ませんし、手で持ったり肩にかけたりして持ち運びたい方は、軽量タイプを選ぶと持ち運びが楽に感じるでしょう。
- 価格
布製の巾着タイプでしたら2千円台から購入可能です。ショルダー・ボストン・リュックで、ナイロン製のシンプルなタイプでしたら、4千円~7千円で購入可能です。革製になると1万円を超すものが多いでしょう。バックパック型の容量の大きいものですと2万円程度です。
トートバッグやキャリーは、素材に係わらず1万円以上することが多いです。機能性が高くデザインにもこだわったものであれば、それだけ価格は上がります。
防具入れはあまり劣化するものでもなく、長く使い続けることができます。価格だけで決めるのではなく、防具入れを選ぶポイントを参考に、用途に適した防具入れを選びましょう。
変わり種防具入れ
防具を入れるのは防具入れと決まっているわけではありません。防具入れ以外のものを使用しているケースを紹介しましょう。
1.スーツケース
実業団の剣士(主に女性)の方が使用されていることが多いです。旅行で使うようなタイプで、ぱっと見は防具が入っているようには見えず、スタイリッシュです。あまり剣道をしていることを知られたくないと思っている方にはぴったりです。
ただし、電車の乗り降りや階段では使い辛いといった声も出ています。
2.アウトドアブランド
mont-bellやTHE NORTH FACEなど、アウトドアブランドのトートバッグやキャリーケースを使用されている方も増えてきました。アウトドアブランドの製品は耐久性や機能性が高いため、防具入れとして使用するのにも適しています。
防具入れという形にこだわりのない方におすすめです。
3.スポーツ仕様
スポーツ用品メーカーのミズノ製のキャリーバッグも、防具屋さんが防具入れとして扱っています。他にも、学生が部活で使用することの多いエナメルバッグのような防具入れや、一見防具入れに見えないスポーティーな見た目の防具入れも販売されています。野球部が使うような遠征バッグに似た防具入れを使用している強豪校も多いですね。
従来の防具入れの形にはこだわらず、見た目の格好良さを求める方が増えてきているのかもしれません。
その他にも、剣道着や袴をリメイクして作られた防具入れや、デニム生地を使用した防具入れなど、様々な変り種防具入れがあります。オリジナリティを出したい方、自分仕様の防具入れにしたい方は、いろいろ探されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
剣道は防具の持ち運びに労力がかかり、移動だけで疲れてしまった、なんてこともしばしばあります。しかし、最適な防具入れを見つけることで、その負担は軽減することが可能です。
稽古に行くのが楽しみだと言えるよう、自分に合ったぴったりの防具入れを探してみてはいかがでしょうか。
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