「現代の名工」博多屋武道具の商品はこちら!
平成10年には卓越した技能者『現代の名工』として、剣道防具製造業界では初の労働大臣表彰を受章した博多屋武道具店。剣道界の宝とも言うべき存在です。コストメリットを求めて海外生産に移行するメーカーが多い中、国内生産の火を絶やしてはいけないと改めて感じたインタビューでした。
写真左:鉄心流 武具師 博多屋 敏昭氏(以下敬称略)
昭和33年
武道具製造卸業の播磨丈吉商店に入社。西岡留造氏(鉄心流)の弟子となり剣道防具職人の道にはいる。
9年間の修行で、面、胴、甲手、垂すべての製作技能を修得する。
平成4年
長崎県知事より優れた技能者として知事表彰受章。
平成10年
卓越した技能者(現代の名工)として剣道防具製造業界初の労働大臣表彰を受章。
(国内の剣道防具製造者では初の受章者)
平成23年
秋の褒章において、永年にわたる業務精励と優れた功績を称えられ、黄綬褒章を受章
(国内の剣道防具製造者では初の受章者)
写真中:博多屋 正臣氏(以下敬称略)
昭和48年11月9日長崎生まれ
平成9年
父である博多屋敏昭に弟子入り。
現代の名工
正臣「当店が得意としておりますのが、職人が一つ一つ手作りで作るオーダーメイドの剣道防具でございます。
当店は一職人の小さなお店ですが、全国の剣道具メーカーさまや剣道具小売店さまと長年お取引をさせていただいております。また、大変有り難いことに多くの剣道雑誌に特集を組んでいただくほど、全国の剣道愛好家の方々からご利用いただいております」
ー弊社にも、「博多屋武道具さんの商品は販売していないのか?」というお問い合わせが過去に何度もありました。
敏昭「平成10年には卓越した技能者『現代の名工』として、剣道防具製造業界では初の労働大臣表彰を受章しました。
また、永年にわたる業務精励と優れた功績を称えられ、平成23年度秋の叙勲・褒章におきまして、黄綬褒章を受章いたしました。こちらも剣道防具製造者では日本国内初めての受賞でございます」
ー御社は日本が世界に誇れる宝だと思います。他の武道具メーカーが海外生産・海外素材の採用を進めるなか、国産にこだわられているのにはどんな理由があるのでしょうか?
敏昭「お客様の体格や剣風は様々ですがその人に本当に 合ったものをご提供していきたいと考えています。お使いになられる方のご意見や要望に沿ったものを作り、 お試しいただく。こういった製品をこだわり抜いて作るためには国内生産にこだわる必要がありました」
ー使用する素材も国内から仕入れていらっしゃるのですよね?
敏昭「武昭号の剣道防具に使用する素材は私が製造現場を訪れ、私の目で厳選した素材のみを使用させていただいております」
剣道防具に使用するこだわりの素材 武昭(たけあき)号
鹿革
茶鹿革 紺鹿革 白鹿革
敏昭「剣道防具を製作する中で素材の中でもっとも重要といえるのが鹿革です。原皮より様々な工程を経て、白鹿革、茶鹿革、紺鹿革に加工されます。特に武昭の甲手(小手)の甲手頭に使う革は鹿の背中部分の革の一番良いところのみ(一枚の鹿革から一組分しか採りません)を使います」
敏昭「手の内の茶鹿革もしなやかで丈夫なものを選んで使用しています。鹿革の製作工程の一つ一つは単調になりやすいですが、それだけに重労働であり、時間もかかります。一枚の皮ができるまでには 最低一週間はかかります。(まとめて、10~数枚といった数でまとめてしあげます) 」
敏昭「熟練の職人の技が必要ですが現在、職人さんの減少、高齢化のため、質の良いものはなかなか出来にくくなっています」
ー素材を提供する職人の減少、高齢化がすすんでいるのですね。
敏昭「素材の提供がなければ、わたしたちは防具製作ができません。職人がいなくなってしまってからでは遅いので、早く手を打つべきだと思います」
鹿毛
甲手(小手)の中に入れる鹿毛
敏昭「きれいに刈り取られた鹿毛(一本一本がパイプ状になっており、通気性、衝撃吸収に優れます)。お使いいただくうちに鹿毛が砕けてより一層手にフィットしていきます。当店で制作された甲手(小手)の全ては鹿毛のみを使用いたしております」
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BUSHIZOの感想
こだわりの素材で一流の職人が作る製品は、まさに芸術作品。こだわりぬいて素材選びをされていることがよくわかりました。昨今、海外剣士から「日本国産の防具がほしい」というお問い合わせが多いです。BUSHIZOとしては自信を持って博多屋武道具様をおすすめしたいと思います!
本日はありがとうございました!
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