高橋健太郎スタイル 剣道のための体づくり
今回も前回に引き続き、剣道日本代表トレーニングコーチ高橋健太郎先生に、剣道に必要なトレーニングとは何かを教えていただきます。第7回目となる今回は、足を鍛えるトレーニング方法についてです。
左足の引きつけをイメージして
高橋「今度はケンケンのイメージです。構えた状態からこれもだいたい5メートルか10メートル位でいいのですけれども、構えている状態で打って引きつけるイメージですね、それを片足だけでいきます。左足だけで、引きつけるイメージですね。はい。で、ここまで行きましょう」
高橋「構えているイメージで、はい向こうに。細かく、小さく歩く。はい、とんとんとん。はい。もう1回行きましょう。とんとん。もう1回。はい、オッケーです」
高橋「はい。前屈みになったりとか膝が曲がらないようにして、しっかりと膝、左の膕を意識して、そのままいってもらえればいいかと思います、はい」
タオルギャザー
──これは、最初は手拭いのどの辺から始めたらよいのでしょうか?
高橋「そうですね。どこでもいいですけど、大事なのは最後まで交互に右左、右左と進むことですね」
高橋「これは、足の指の筋力をつけるためのものです。剣道は裸足でやるので、足の指で床を噛むというイメージが非常に重要だといわれていまして、高段の先生方ですと、すっすっとか、くくっと足の指で相手を攻めていくってイメージなんですね。なので、これはタオルギャザーと俗に言われているのですけれども、足の指を使って行ないますので、脚の筋力アップにも非常に重要なトレーニングになります」
高橋「はい、ちょっとやってみよう。いち、に、さん。そうそう。もうちょい。はい、オッケーです」
次回 ストレッチ
今回は足の鍛え方について解説していただきました。
剣道に大切なものについての言葉に「一眼二足三胆四力」というものがあるように、足は目の次に大切といわれていますから、今回のトレーニングも非常に重要なものだなと実感いたしました。左足だけでのケンケンは、稽古の時の空き時間などを利用して、すぐにでも取り入れることができそうですね。タオルギャザーは一見地味なものですが、こういった地道なトレーニングこそ疎かにせず、毎日続けることが力となっていくのだろうなあと思いました。
次回は、ストレッチについて教えていただきます。どうぞお楽しみに!
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