BUSHIZO TV 「剣洗」秘伝の技 #09 剣道具手入れの注意点について

剣洗9その1

2020年7月14日 • お役立ち記事, メンテナンス • Views: 70

剣道具手入れの注意点

剣道防具専門クリーニング 武蔵坊「剣洗」の露木 幹也社長にお話をお伺いするシリーズの第9回目です。

今まで8回にわたって、露木社長に剣道具のメンテナンス全般について解説していただきましたが、とうとう最終回、プロからのアドバイスとして、剣道具手入れの注意点についてのお話をお伺いいたしました。

剣洗9その1

 

──剣洗さんは安いですよね。

露木今はもうほんと広めるために」

 

──あ、広めるためにですか?

露木はい。剣道具が洗えるということを広めるためにです。本当はもうちょっともらいたいんですよね」

 

──ですよね。

露木もうちょっともらいたいです」

 

──作業の量と質からしてもですよね?

露木はい。作業工程から考えると、もうちょっともらいたいなあって」

 

──はい。そう思います。

露木今はもう洗えるってことを知ってもらうために、もう少しは頑張ります」

 

消臭剤は要注意

剣洗9その2

露木あ、あとやっちゃいけないことがあった。消臭剤をかけ過ぎることですね。消臭剤って、香料が入っているものがほとんどじゃないですか。匂いと臭いが混ざり合うと、別の臭いに変わってくる」

 

──わかります。

露木わかります?なんかもうとんでもない、今までかいだことのない臭いが小手から出現するとか、面から出現するとか、結構あるんですよね」

 

──あります?

露木これ、消臭剤使わなければ、もっと簡単にとれたのにな、というのが結構」

剣洗9その3

 

──あ、その後持ってこられると、取るのが大変だったりするんですか?

露木大変なんですよね。香料のほかに、匂いを接着させるようなバインダーみたいなものが一緒に入っているので、定着というか、繊維から離れにくくなってしまうんですよね。要は、その成分をそこにいやすくするためのものも消臭剤には入っているので、それと汗の臭いが混ざり合ってくると大変なことになる」

 

──では、無香料の除菌スプレーみたいなものはどうなんですか?

露木基本的には、不純物というか要らないものをつけているので、どんどん溜まっていくわけですよね。そうすると、防具が傷める原因になるので、極力そういうものは使わないで、乾燥などをきっちりうまくやってあげることが、臭いを防ぐ一番のことかなと思いますけどね。よく乾かしてあげるということですね」

 

乾燥テクニック

剣洗9その4

 

──それでは、防具袋に入れっぱなしにしているときに、乾燥剤を入れておくというのはどうなんでしょうか?

露木シリカゲルくらいならいいかもしれないですよね。シリカゲルというのは、よく食べ物などに入っているものです」

 

──それを、例えば防具袋などに入れておくといいのでしょうか?

露木そうですね。入れておくと、湿気は取れますので。水分をどんどんとってくれるシリカゲルのほうがいいかもしれないですね。あれは結構優秀。靴などに入れても、湿気ないので、長持ちしたり、臭くならなかったり。シリカゲルのほうがいいかもしれませんね。ただ、剣道具の場合、湿気の部分がいっぱいあったりすると、取り切れない。その薬剤の持っている力によりますよね」

 

理想のクリーニング頻度

 

剣洗9その5

 

──洗う頻度は、どのくらいがいいと思いますか?

露木稽古量によると思うんです。例えば毎日、週5日とか6日7日とか稽古する人であれば、3ヶ月に1回くらいは洗った方がいいのかなと思いますね。少なくとも半年に1回。そうでなければ、半年に1回から1年に1回、汚れた部分を洗いに出してあげると、結構長持ちすると思いますよ」

 

──洗う頻度が多すぎても、耐久性に影響があったりする面もあるのですか?

露木耐久性には、問題ないと思います。洗い過ぎるよりも、むしろ洗わないほうが耐久性に問題が出てくるんです。例えば、小手の手の内に穴が開くというのは、皮脂などで汚れたものと竹刀が摩擦を起こすわけですよね。それで、穴が開く。紙やすり効果みたいになってくるわけですよね。擦れるので、穴が開くんです。だから、その汚れを取り除いてあげれば、穴の開く期間が延びるんですよね」

 

剣洗9その6

 

露木靴下で実験した人がいるんですよ、クリーニング業界で。片方は毎日洗う。片方はずっと履き続ける。どっちが先に穴が開くかというと、履き続けた方だったんですね。どうしてかというと、やはり汚れが繊維を傷めるからですね。特に擦れたり叩かれたりすると、汚れなど余計なものがいっぱい繊維に入ってしまっているので、摩擦力が強くなってしまって穴が開いてしまいます。だから、洗った方が、繊維だけにしてあげられるので、長持ちするんです」

 

剣洗9その7

 

露木あとは、日頃の、乾かしてあげるという手入れが、臭いとかにね」

──防具袋に入れっぱなしじゃなくてですね?

露木そうそう。きちんと出してあげてという感じですね」

 

まとめ

9回にわたって、露木社長のお話をお伺いして、正しい方法で手入れしてあげれば、剣道具は長持ちするんだなあと実感いたしました。

最後にお話下さったように、ポイントはやはり『乾燥』なんですね。

これからは、稽古の後、防具はきちんと防具袋から出してあげたり、剣道具のクリーニングもしてみたいと思いました。

露木社長、御協力ありがとうございました。

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