【祝】第66回全日本剣道選手権大会出場!明治大学・山田選手&千田選手インタビュー前編

2018年10月28日 • インタビュー, 学生 • Views: 14615

明治大学の学生で、来月の全日本選手権出場されるお二人にインタビューさせていただきました。BUSHIZOスタッフの上島が宮城県出身、BUSHIZOスタッフの工藤が北海道出身ということもあり、お二人が私たちの地元から全日本選手権に出場されることを大変嬉しく思っていました。

明治大学の最終学年となられたお二人に、大学生活の振り返りやよきライバルであったお二人の関係性。全日本選手権予選を勝ち抜いた心境、本選出場の抱負をお聞きしました!

インタビュー後編では、読者の方々からいただいたご質問にお答えいただきます。

 

プロフィール

山田凌平(やまだ・りょうへい)

高校時代に全国高校選抜剣道大会優勝、高校総体優勝、玉竜旗高校剣道大会優勝、全九州剣道大会優勝、魁星旗争奪全国高校大会優勝。大学一年生で世界選手権の代表選手として活躍。二年生時に第64回全日本学生選手権で優勝。来月の第66回全日本選手権に北海道代表として出場予定。

 

千田海(せんだ・かい)

明治大学4年生。仙台育英学園高校在学時、インターハイ個人3位。全日本学生剣道選手権大会で2年時・3年時個人ベスト8。第66回関東学生団体で準優勝。昨年に引き続き、全日本剣道選手権大会の宮城県予選を勝ち抜き、第66回全日本選手権に宮城県代表として出場予定。

 

よきライバルだった二人の関係

 

—お二人とも最終学年になられました。学生生活を振り返ってみられて、どんなことを感じていらっしゃいますか?

山田「私たちの学年は剣道推薦で入学したメンバーが4人いました。他の同期2人も全国で成績を残した選手なので『明治大学で全国優勝狙えるぞ』と思って入学してきましたが、団体戦ではものたりない成績しか残していません。3年生の時にようやく関東学生団体で2位に入ることができただけ。まもなく全日本学生団体を控えていますが、ぜひ優勝して全日本選手権にも繋げたいという思いです」

 

—同期の千田選手についてはどういった印象をお持ちですか?

山田「2,3年生の時は辛い時期もありましたが、千田選手が頑張っている姿を見て刺激を受けました。同級生で常に試合で勝っていて、常に結果を出している。同級生なので『自分にどこが足りないか』などを聞くのは正直恥ずかしいのですが、彼の剣道を見て自分に何が足りないのか考えさせられました

 

—千田選手はいかがでしょうか?

千田「私たちの学年は入学時こそ評判が高かったのですが、残せた結果は昨年の関東学生団体の準優勝のみです。まわりからも『お前らは全然だめだな』と言われ続けてきました。

今年が最終学年なので圧倒的な力を見せて団体で優勝したいと考えています」

 

—千田選手にお伺いします。山田選手はどういった存在なのでしょうか?

千田「山田選手は入学した時から日本代表メンバーに選出されるなど、素晴らしい結果を残してきました。最初は『自分なんか敵うわけない』という気持ちがあったのですが、必死についてきたつもりです。山田選手も言っていましたが、直接聞くのは恥ずかしいので、彼の残した結果から刺激をもらったり、技を勉強したりしてきました

 

—やはり直接聞くのは恥ずかしいのですね(笑)。お二人とも個人戦では素晴らしい成績を残されていらっしゃいますが、団体戦への思いのほうが強いのですね!

山田・千田「それはもう、喜びは全然違いますね。個人戦は勝って嬉しいのは自分だけですから。団体戦での勝利はメンバー全員で分かち合うことができます」

 

全日本選手権について

—都道府県予選に臨まれた時の心境を教えてください。

山田「今年5月の関東大会個人は1回戦で負けてしまいました。全日本学生選手権には出場できませんでしたので、その分全日本選手権の予選にかけていました。もちろん北海道警察の方々は実力者揃いですので、簡単に勝てるとは全く思っていませんでした。毎日YouTubeを見ながら対策を練っていましたね。また自分の考えだけでは絶対に勝てないと思ったので、出身道場の先生に『この選手と試合するのですけれども、どのように試合に臨むべきでしょうか』といったアドバイスを求めたりしました。皆さんの力を借りて何とか出場権を勝ち取ることができたのだと思います」

 

—徹底的に対策を練られて予選に臨まれたのですね!

山田「とにかく意識したのは自分の力を出し切ることです。稽古でやったことしか試合では出ないので、自分の力を出し切る事を特に意識しました。自分の力を出し切った上で勝てなかったのであれば、それは単なる力不足ですので納得ができます」

 

—千田選手は昨年も宮城県予選を制していらっしゃいます。昨年優勝のプレッシャーもある中でどのように試合に臨まれたのでしょうか?

千田「去年、宮城県予選で優勝させていただきました。今年の宮城県警の方々は『絶対に千田には本選に行かせないぞ』という気持ちで来ると思っていたので、それを上回る強い勝利への執念を持って試合に臨むことが重要だと考えていました

 

—気持ちを強く持つことを意識されたのですね!千田選手もYoutubeなどの動画を活用して相手選手への分析を行ったのですか?

千田「宮城県警の方々の剣道は頭に入っているので、イメージトレーニングは欠かしませんでした。YouTubeは見ていないですね。私はイメージトレーニングを中心に準備していました。誰とやっても勝つイメージを持つということが大事ですね」

 

—手段の違いはあれど、お二人とも徹底的に準備をされて予選に臨まれたということですね!

全日本選手権本選出場が決まった現在の心境

山田「既に組み合わせも発表されました。1回戦は京都府警の坂口選手です。予選と同様、しっかりと相手を研究することをやっていきます。全日本選手権に出られた先輩にお話を聞くと、1回戦は誰でも緊張するという事ですので私も1回戦が全てという気持ちで試合に臨みたいと思っています

 

1回戦を乗り越えたら、自分の剣道がしやすくなりそうですね!

山田「相手選手がどういったタイプなのか先輩方に聞きたいと思います。YouTubeも活用してどういったタイプの選手なのかを分析することも重要です。私は学生ということもあり、失うものはありません。思い切った剣道をして悔いのない試合にしたいと思います

 

—千田選手は昨年に引き続いて2回目の出場です。

千田「昨年も出場することができたのですが、1回戦で敗退してしまいました。全く自分の剣道が出せず大変悔しい思いをしました。試合動画を見返すと、『もっとやれることがあったな』と思います。

出場してみてわかったのですが、本選は異様な雰囲気なんですね。控室まではそうでもないのですが、面をつけたあたりからとても緊張してきました。試合中は基本的には集中しているので気にならないのですが、1回戦から決勝戦のような静けさを感じました。『全日本選手権に出場しているんだな』とふと思ってしまうことがありました」

 

—今年は昨年の経験を活かした試合運びができますね!

千田「去年の経験は大変貴重でした。経験を活かして頑張りたいと思います」

 

 

お二人とも学生として全日本選手権に出場されるのは最後になりますので、悔いのないよう思い切りのよい試合をしていただければと思います!

後編は読者の方々からいただいた質問の回答をしていただきます!

 

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