日向 徹底分析レビュー

2024年1月9日 • サイズガイド, 剣道具のレビュー • Views: 1212

皆さんこんにちは。BUSHIZO渋谷ショールームの阿部です!今回は日本剣道具製作所で作られている国産防具『日向』についてレビューしていきたいと思います。気になっている方、購入を検討している方のお役に立てたら幸いです。

【日本剣道具製作所】日向(ひむか)伝統的工芸品 防具セット

目次
1.日向ってどんな防具?

2.日本剣道具製作所ってどんな会社?

3.手にした感想

4.最後に


1.日向ってどんな防具?

日本剣道具製作所で作られている純国産防具「日向」面布団や小手、垂はミシン刺しがとても細かく手刺しに負けず劣らずの美しさを持っています。その仕上がりのの美しさ、職人さんの技術力から、日向は伝統的工芸品に指定されています。また、顎や布団のヘリには藍染された鹿の革を贅沢に使用しており高級感、存在感を放っています。

そんな日向ですが、一番の特徴は自分の好みにカスタマイズできるという点です。日向は、注文を受けてからお客様のサイズに合わせて一から作る完全フルオーダー防具です。そのため、納期が少しかかってしまうのですが、お客様にぴったりと合う防具ができ上がります。また、制作する段階で顎刺繍や飾り糸の色、胴胸の刺繍、小手頭(小手の拳の部分)の鹿毛の量から面垂(肩を保護してる部分)の硬さや長さまで変更が可能です。自分好みのオリジナル防具が作れちゃうんです!

今回はカスタムを加えていないベーシックな日向のレビューを紹介します。
以下日向の仕様です。

【面】
日本製面金 高級本皮 鹿革 藍染木綿/織刺 木綿手作り内輪(木綿) 真綿 日本製芯材 日本製SEIKOミシン刺し 面縁塗装日本製日本漆

【小手】
日本製鹿毛 日本製綿 藍染木綿/織刺 鹿革 手の内(日本製TORAYウルトラスウェード・茶鹿革・白鹿皮選択可能) 日本製SEIKOミシン刺し 日本製芯材

【胴】
50本樹脂胴台(少年用は樹脂ヒラ胴台) 日本製芯材 手刺胸 手飾り

【垂】
藍染木綿/織刺し 日本製芯材 真綿 鹿革 純フェルト 日本製SEIKOミシン刺し

 

.日本剣道具製作所ってどんな会社?

ここで「日向」を製作している日本剣道具製作所についてお話させていただきます。日本剣道具製作所は宮崎県西都市にある日本最古の防具工場で、初めてミシン刺し防具を開発したことでも知られています。現在国内で製造されている防具の80%以上を日本剣道具製作所が製造しているといわれています。防具職人が減少している昨今、日本剣道具製作所は日本製防具文化の最後の砦といっても過言ではないでしょう。

 

3.手にした感想

実際に手にしてみると写真で見るよりも高級感を感じました。ミシンの刺し目が細かくまた、刺し目同士の幅が均一できれいな平行線を描いています。職人さんが一つ一つ丁寧に作製しているということを感じられる名品です。顎やヘリに使用されている紺鹿革も吸い込まれるように深い藍色に染まっており高級感を演出しています。

小手は手にした瞬間に軽さに驚きました。軽いからと言って中身がスカスカというわけではありません。小手頭にもしっかりと鹿毛が詰まっており、小手筒も十分な硬さ、厚さがあります。手の内にはウルトラスエードが使用されており、触り心地と柔らかさの両立がなされています。小手の形は職人さんが選び抜いた型紙を使用しており、手になじみやすい形になっています。

垂は軽さはもちろんのこと、五段の飾り糸とヘリの紺鹿革、細かいミシンの刺し目が相まって高級防具というのにふさわしいクオリティでした。また、垂紐は先に行くにつれて細くなり垂を締めやすくなています。高級感と機能性を兼ね備えており、誰にでも自信をもっておすすめすることができる防具です。

 

4.最後に

今回は純国産防具「日向」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。高級感と機能性を兼ね備え、それに加え自分好みにカスタマイズまですることができる。試合向けにカスタマイズするもよし、昇段審査や稽古用にカスタマイズするのもよし、そんな剣道好きにはぴったりな防具が日向です。渋谷ショールームには常時日向を展示しています。実際手にしてみたいという方は気軽にお越しください!

 

今回紹介した商品

【日本剣道具製作所】日向(ひむか)伝統的工芸品 防具セット

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