BUSHIZO TV 「剣道日本代表コーチが教える 剣道に必要なトレーニング(筋トレ)とは」【高橋健太郎氏】#8

剣道トレーニング#8その0

2021年2月17日 • お役立ち記事 • Views: 8431

高橋健太郎スタイル 剣道のための体づくり

今回も前回に引き続き、剣道日本代表トレーニングコーチ高橋健太郎先生に、剣道に必要なトレーニングとは何かを教えていただきます。第8回目となる今回は、ストレッチについてです。

剣道トレーニング#5その1

 

股関節のストレッチ

高橋「では、まず股関節のストレッチをします。自分の踵がおへそに着くイメージで行ないます。こういう感じ。こんな感じのストレッチです」

剣道トレーニング#8その1

 

 

高橋「そうそう。身体が柔らかい方がいいかもしれないです。はい、そんな感じです。ちょうど踵が臍の上にきてる?そうすると、ちょうど股関節周り、足の付け根、要はもものつけねのところとかの筋肉が伸びている状態ですね」

剣道トレーニング#8その3

剣道トレーニング#8その2

 

── 一番伸びているのはどこですか?

高橋「裏側ですね。ストレッチですので、頭の中で20秒間位を数えてもらうといいですね。1、2……10、1、2……10。で、左右を交代します。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

剣道トレーニング#8その4

 

高橋「もうひとつ、今度は仰向けに寝てもらって、自分で片足の膝を抱え、胸のほうにぐっと持ってきます。これも今と同じように、お尻の後ろ側の筋肉、ハムストリングスと大臀筋などお尻の筋肉を伸ばしているということになります。これも20秒間ぐらいですね。1、2……10、1、2……10」

剣道トレーニング#8その7

剣道トレーニング#8その8

剣道トレーニング#8その9

 

高橋「はい、じゃあ左右交代して。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

剣道トレーニング#8その10

剣道トレーニング#8その11

 

高橋「もう一つ腰周りのストレッチをやってもらいます。片足の膝を曲げて、そのままこっち側に倒します。腰をひねる形ですね。顔はこっち側を向きましょう。身体をひねれるところまでひねってもらって。そのままこれも20秒間ぐらい」

剣道トレーニング#8その12

剣道トレーニング#8その13

 

──手はどうしたらいいですか?

高橋「手は普通に伸ばしてかまいません。もう自由に」

剣道トレーニング#8その14

 

──膝はつける感じですか?

高橋「膝はつけてもつけなくてもどちらでも構いません。できる限りいけるところまでですね。無理してひねるのではなくて、いけるところまで。これも20秒間ぐらい。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

剣道トレーニング#8その15

 

高橋「今度は左右交代。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

剣道トレーニング#8その16

 

高橋「はい、股関節周りのストレッチを今やってもらいましたが、もう一つ、今度は正座をしてもらいます。お尻にかかとがついたまま、伸びをします」

剣道トレーニング#8その17

剣道トレーニング#8その19

 

高橋「これは、股関節だけではなく、肩にも効きますね。肩を前に出す方ではなくて、なるべく肩の可動域をひろげてあげるストレッチになります。このまま20秒間ぐらい。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

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剣道トレーニング#8その21

 

高橋「そして、もうひとつなんですけれども、今度は右手を左の肩の下に入れます。今と同じように、はい、こういうイメージですね。これも肩周りのストレッチになります。稽古終わりとか時間があればやってもらえればと思います。1、2……10、1、2……10」

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高橋「はい、今度は逆。交代ですね。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです。」

剣道トレーニング#8その25

 

高橋「次は、アキレス腱とふくらはぎの筋肉のストレッチですね。こういう形でしゃがんで、踵をつけたまま、前の足に体重をかけるイメージですね」

剣道トレーニング#8その28

 

高橋「それによって、今は右足ですけれども、右足のふくらはぎとアキレス腱に力がかかっている状態で、ストレッチをしていることになります。体重を上にのせるというイメージですね。でも、そんなに強くのせる必要はないです。このまま20秒間ぐらい。1、2……10、1、2……10。はい、オッケーです」

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剣道トレーニング#8その27

 

高橋「今度は交代します。同じように、左足にしっかりと体重をのせます。踵は浮かないように。このまま20秒間ぐらい。1、2……10、1、2……10。はいオッケーです」

剣道トレーニング#8その29

 

高橋「まあ、アキレス腱というよりも、ふくらはぎの筋肉が使われていますので、ふくらはぎの筋肉をストレッチしてあげる、伸ばしてあげるというイメージのほうがいいかもしれないですね」

剣道トレーニング#8その30

 

高橋「要はストレッチをして血流を良くしてあげることによって、血が流れやすくなりますので、それで疲労物質が除去されていくというイメージが一番分かりやすいかと思いますね」

剣道トレーニング#8その31

 

──稽古の前と後のどちらがいいですか?

高橋「後のほうをしっかりやってもらえたほうがいいかと思いますね」

剣道トレーニング#8その32

 

次回は『敏捷性を鍛える』

剣道トレーニング#8その33

今回はストレッチについて解説していただきました。

身体を鍛えるというと、筋トレをイメージしがちですが、ストレッチも軽視できないですよね。パフォーマンスの向上はもちろんのこと、怪我の防止にもつながります。特に、冬場は寒くて身体が縮こまりがちですから、そこから急に動くことでアキレス腱の断裂などのリスクも高まってしまいます。稽古前・稽古後には、適切にストレッチをする習慣をつける必要があるのではないでしょうか。

次回は、敏捷性の鍛え方について教えていただきます。どうぞお楽しみに!

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