剣道防具のお手入れ方法、しまい方

2019年5月2日 • メンテナンス • Views: 8146

剣道防具のお手入れ方法やしまい方の解説をいたします。

特に、初心者やお子様をもつ保護者の方にとっては難しい領域です。長く剣道をしてきた経験者の方だったとしてもよく分からないまま続けてきているというケースも珍しくありません。

しかし、防具をどのように扱うかによって、防具の寿命が変わってきます。剣道は防具がなければ出来ません。大切に使うための方法を心得ておくことは重要です。

 

防具の手入れの基本ルール

原則、防具は気軽に洗うことができません。洗うことを前提に作られておりません。そのため、汗で濡れっ放しの状態が長くつづくと嫌な臭いがついてしまいます。

基本的には、使用後は汗を拭きとること、風通しの良い場所で陰干しをして乾かしてください。

直射日光に当てることで革の部分が劣化し、変色したりしてしまいますので注意が必要です。乾かしたあとは湿度が高くない場所に移して保管してください。

また、お手入れ用のアイテムとして、剣道具専用の消臭スプレーを使うこともオススメです。また、長く使ってきた防具は、汗や汚れが溜まり通常の方法では回復しないため専用のクリーニングサービスを利用すると良いでしょう。

 

剣道 面のお手入れ・メンテナンス

面の使用後には、手ぬぐいやタオルなどで内輪の汗や面金の内側をよくふき取ってください。

その後、必ず日陰干しにしてよく乾燥させてください。直射日光にあてると変色したり革が劣化します。

稽古後に面金を下に向けてそのまま保管される方も多いですが、大量に汗をかいた場合は保管時は上に向けると良いでしょう。汗が面縁のほうに流れるのを防ぐためです。

 

剣道 甲手のお手入れ・メンテナンス

甲手は防具の中で最も痛みが激しい防具です。普段のお手入れ次第で寿命、使いやすさに大きく影響してきます。

使用後は、内側の汗を拭きとり、手の内の革をよく伸ばしてください。

使用前・使用後は、手首の部分を揉みほぐすように回すと、柔らかく使いやすくなるうえに長持ちします。乾かし方は前述の面と同様です。

濡れている状態で甲手を使いづづけると甲手の寿命を縮めることになりますので、替え甲手をもっておくと良いでしょうか。また、近年では、ジャージ素材の甲手も開発されており、気軽にネットに入れて洗濯でき乾きも早く便利です。

 

剣道 垂のお手入れ・メンテナンス

他の防具と同様に使用後は手ぬぐいやタオルなどで汗をよくふき取ってください。乾かし方も同様です。垂紐はシワになりやすいので常に伸ばすようにしてください。しわがどうしても取れないときはアイロンをかけて伸ばしてください。

また、腹帯と大垂をつないでいる部分を揉むと体に馴染みやすくなります。

 

剣道 胴のお手入れ・メンテナンス

稽古後は、胴胸の裏側が汗で濡れていることが多いため拭き取ります。胸と胴台を綺麗に拭いておくことで、見栄えの良い状態を保つことができます。

また、意外と手入れがおろそかになるのが胴紐です。胴紐は非常に多くの汗を吸います。汗を吸った状態で放置すると汗が固まり胴紐が硬くなります。絞ったタオルで胴紐を伸ばすようにして拭き取ってください。

また、竹胴は湿度や乾燥などにより強度や形が変わることがあります。保管する際には注意することが必要です。

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