【最新版】必見!2019年4月改正 全日本剣道連盟 “竹刀” 新規定を解説

2019年5月30日 • お役立ち記事, 剣道具の選び方, 剣道防具 • Views: 4584

こちらの記事の概要

2019年3月29日に全日本剣道連盟の公式HPにて「剣道試合・審判規則の改正について」告知がありました。

告知の趣旨は、竹刀および剣道具についてのルール一部変更です。こちらの内容を正しく理解した上で、剣道具選びをスムーズに行いましょう。あまり知られていないことですが、竹刀は流通している商品が多くが”規定外”という状況です。そのため、竹刀選びの際は注意が必要です。

ポイントとしては、公式戦での使用用具に関しての規則変更と注意事項であることです。
あくまでも「公式戦」における規定のため、普段の稽古においてまで言及はされていません。この点について、整理して情報を理解していただきたいと思います。

こちらの記事では、全日本剣道連盟が発信している情報を補足することで、内容をより分かりやすくしたいと思いますので、できる限り主観的な見解は控えたいと考えております。


 竹刀についての改正

 

下記の内容が、竹刀の最新ルールです。赤字部分が新たに追加修正された部分となります。

全体の形状や形状加工(=削り)について明文化がされたこと、「ちくとう」の先端測定についての規格について言及されています。

公式の大会では、こちらのルールに基づき、竹刀検量が行われていくこととなります。

 

変更点

細則 第2条 規則第3条(竹刀)は、次のとおりとする。

  1. 竹刀の構造は四つ割りのものとし、中に異物(先革内部の芯、柄頭のちぎり以外のもの)を入れてはならない。ピース(四つ割りの竹)の合わせに大きな隙間のあるものや安全性を著しく損なう加工、形状変更をしたものを使用してはならない。各部の名称は第2図のとおりとする。

  2. 竹刀の基準は、表1および表2のとおりとする。ただし、長さは付属品を含む全長であり、重さはつば(鍔)を含まない。太さは先革先端部最小直径(対辺直径)およびちくとう部直径(竹刀先端より8.0センチメートルのちくとう対角最小直径)とする。また、竹刀は先端部をちくとうの最も細い部分とし、先端から物打に向かってちくとうが太くなるものとする。

(引用:全日本剣道連盟 剣道試合・審判規則 細則 第2条)

 

※ちくとう:契り(竹を組み合わせる金属片)等によって組み合わされた状態の4枚のピースをいう。竹刀における付属品を除いた、いわゆる「竹のみ」のこと。
※対辺直径:竹刀の4ピースを組み合わせた両辺同士の直径のこと。
※対角直径:竹刀の4ピースを組み合わせた対角同士の直径のこと。

<対辺直径と対角直径>

 

画像出典:全日本剣道連盟「剣道試合・審判規則の改正について」

規定改正の経緯

全日本剣道連盟 竹刀及び剣道具安全性検討特別小委員会から発せられた剣道用具に関する試合審判規則等の改正についての委員会声明によると、

 

『本件は、近年、試合等において、竹刀の操作性を高めるため、体感重量を軽くすることを目的とし竹刀先端部から物打部にかけて著しく細く削る改造事例が多く見られたことに端を欲しています。』

『こうした改造は、竹刀を折れやすくし、剣道における危険性を増すものであり、全剣連として看過できるものではありませんでした。また、剣の理法に反するとともに、安全性のみならず、試合の公平性にも大きな問題を生じさせました。』

 

と書かれています。

 

また、従来の先端部のみの計測では、竹刀の先端を過度に細くしても、先革の厚みによって先端部の太さを調整することができてしまうため、ちくとう部の対角直径(先革がかからない、先端より8cmの部分)の計測も行なうことになりました。

 

さらに、「先端より8cmの部分さえ規定をクリアすればいいのか?7.5cmや8.5cmの部分では

細くしてもいいのか?」といった意見がパブリックコメントで寄せられたことなどを受け、『先端部をちくとうの最も細い部分とし、先端から物打に向かって、ちくとうが太くなるものとする』と明記し、検量において目視で判断することとなりました。

 

ほかにも、「竹横部だけ広くして竹裏部厚みを削る等の抜け道もある」という指摘がありましたが、これについては、『使用者の安全性における常識を信頼する』にとどめられています。

 

不正竹刀例

以前の規定はクリアしても、今回の改正後の規定では不正竹刀となってしまう例をあげてみます。

 

手元に異物(粘土やおもり)を入れて、相対的に先端を軽くしたもの

ピース(四つ割りの竹)の合わせに大きな隙間のあるもの

細く削った竹刀に大きめの先革をつけて規定をクリアしているもの

・ちくとうが先端よりも細くなっているもの


竹刀の購入時の注意

 

網羅的な統計データはありませんが、BUSHIZOやその他の武道具店など特定のショップに限らず、普及している竹刀は当該規定に基づいて製作されていません。

竹刀は主にインドネシアや中国の工場で生産され日本に入荷されますが、日本の各メーカーおよび工場の生産の領域にまで本規定が適用され対応されていないのが現状です。

竹刀は、様々な形状の商品が存在しています。さらに、個体差もありますので、同じ商品であったとしても規定外となる恐れがあります。そのため、ご購入時は販売者側に対して、明確に”規定に合う竹刀を希望している”ことを伝える必要がございます。

★BUSHIZOで”新規定”に合う竹刀をご注文する方法

ご注文完了前の段階のページの「その他お問い合わせ」という自由記入欄がございます。

そちらに、“新規定の基準に合うようにお願いします”と一言ご記入お願いいたします。

※商品によっては難しい場合もありますが、ほとんどの場合においてご対応できる見込みです。

 

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竹刀検索、選び方

今後について

現在、普及している竹刀商品は今回の規定に基づいて製作されていないことから、同じ銘の商品であっても新規定に合う竹刀を持ち振ると重心のバランスの観点では慣れずに使いにくと感じられる方もいらっしゃるようです。

今後は、業界団体やメーカーなど全日本剣道連盟の意向に沿って動いていく可能性がありますので、今よりも竹刀選びがスムーズになってくると思います。

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