皆さんは、剣道具を購入するとき、中古の剣道具を検討してみたことはあるでしょうか?
一見お得なようにも思えますが、一方でとんでもないものを買ってしまったらどうしようとも思われるかもしれません。
そこで、今回は、中古の剣道具を購入する際の注意点についてまとめました。
目次
|
中古剣道具を手に入れられるところ
中古の剣道具を手に入れようとしたら、どんなところで手に入れることができるのでしょうか?
① ヤフオク
中古の商品を手に入れられるところで、最もメジャーとも言えるのが、この「ヤフオク」でしょう。
試しに、『剣道 防具セット』で検索すると、ざっと300件以上検索結果が出てきます。
ページを下に送ってくと、左に『商品の状態』として、「未使用」「中古」があり、「中古」にはさらに、「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」などの選択肢があります。
② メルカリ
CM等でも話題の、フリマアプリ「メルカリ」でも、中古の剣道具を見つけることができます。
『剣道 防具セット』で検索してみると、130件近く検索結果が出てきました。
さらに、詳しく探したい人は、上部に『詳細検索』というところがありますので、そこを開くと、ヤフオクと同様に、『商品の状態』という項目があり、「新品、未使用」「未使用に近い」などの選択肢があります。
③ ジモティー
全国の無料広告の掲示板です。いらなくなったものの広告を出して売買や譲渡したり、仕事探しやサークルのメンバー募集などもあったりします。こちらは、上記のヤフオクやメルカリと違って、近所に住んでいる人が直接やりとりすることが前提となっています。
『剣道 防具セット』で検索してみると、数件ヒットしました。
ただ、こちらは、商品の状態という項目はないので、個々のページの記載から判断することになります。
④ 中古剣道具店
インターネットで、『中古剣道具』と検索すると、上記の他に、中古の剣道具を専門に取り扱っているショップのサイトがいくつも出てきます。専門の業者ということもあり、サイズの表記など、商品の情報がたくさん載っていますし、いろいろなサイズの商品が豊富に取り揃えられているようです。
ただ、ある程度相場は決まってしまうかと思いますので、破格値の商品に出会う可能性は少なくなるのではないでしょうか。
購入時の注意点
中古の剣道具を購入しようと思ったら、後悔しないためには、どんなことに注意したらよいでしょうか?
(1)本当におとくなのか
まず、第一に考えるべきことは、本当におとくなのかという点です。
剣道具の価格は、商品によりさまざまで、ものによっては、新品でもかなりの安値で手に入れられることもあります。
しかも、最近では剣道具の軽量化が進み、一昔前のものと比べると、大変軽いものが多く出ています。面布団の長さや形も変わってきています。
それらを踏まえても中古品を購入するほうがおとくなのかということをよく考慮して、中古剣道具を購入するか検討するとよいでしょう。
(2)代金などのトラブルの問題
オークションなどの取引の際よく聞かれるのが、落札後代金を支払ったのに商品が届かない、商品説明とは違った商品が届くなどのトラブルです。
こういったトラブルを未然に防ぐためには、出品の説明をよく読む(写真もよく確認する)、出品者の評価をよく確認する(特に出品での評価)などの安全対策を行なう必要がありますので、十分注意しましょう。
(3)傷み具合・汚れ具合
誰かが一度使った剣道具ですので、どうしても傷みや汚れがあるものです。また、長年使うなかで修繕を繰り返されてきた商品かもしれません。
ちょっとの傷みや汚れでも気になるという人は、そもそも中古品は向かない可能性があります。
写真や説明から、商品の状態をよく確認して、後悔のない買い物をしましょう。
写真を見ることでしか判断できないのですから、状態を判別しづらい写真しか掲載していない出品者の商品は避けた方がよいということになります。
また、写真からでは分からないのがにおいです。これも、日頃からにおいに敏感な人は、どうしても嫌だと思うかもしれません。においについて、きちんと手入れがなされた商品かどうかよく確認する必要があります。
(4)サイズが合うか
剣道具において、サイズが合うかどうかは、最も重要なポイントです。
多少大きいものであれば、調整などを行なって着用することも可能ですが、小さい場合どうにもなりません。
商品説明に、サイズについて十分表記がなされているかについても、よく確認する必要があるでしょう。
それでは、剣道具それぞれについて、着目するべきポイントを見ていきたいと思います。
剣道具ごとの注意点
まず、ご自分のサイズを正しく知っておきましょう。
サイズの測定方法はこちら
また、今すでに剣道具をお持ちでしたら、そちらのサイズを測るのでもよいでしょう。
(1)面
新品を購入する際にも、サイズ合わせが難しいものが面です。
次の各サイズが合うか、きちんと表記されているかを確認しましょう。
・内輪縦(顎~額上部)の長さ
・内輪横(頬骨辺りの一番広いところ)の長さ
・面布団の幅
・面布団の長さ
・つむじ周り(ほっかむり)
・鉢周り
親切な出品者の場合、サイズ測定中の画像も添付されていますので、実際どのように測定したか分かりやすくなっています。
また、傷み具合・汚れ具合を、写真からチェックするポイントは
・面縁(特に頭頂部付近)の傷み具合
・面布団(内側)の破れ具合や色落ち具合
・顎(内側)部分の汚れ具合
です。
面布団の内側が破れてしまっているものについては、入札を控えたほうがよいでしょう。
(2)小手
サイズは、
・全長
・小手布団の長さ
この2つくらいしか表記されていないものが多いですが、
親切な出品者の場合、
・手の内を開いた時の縦と横の長さ
を測定してあるものもあります。
こちらも、サイズ測定画像が添付されている場合には、実際にどの部分を測定したのかわかり、判断の目安となるでしょう。
また、使っていた人が、男性か女性か、大人か中高生か子どもかということから、おおよその手の大きさを判断することもできます。
もし、多少サイズが違う小手を入手してしまったとしても、防具屋さんに行けば、ご自分の手の大きさに近いものに手の内の革を交換してもらえることもありますので、一度相談してみるといいでしょう。
傷み具合・汚れ具合については、手の内が破れて、穴が開いているものは避けた方がよいでしょう。出品されているものの中で比較的きれいなものを写真から判断することになります。
ただ、手の内以外は壊れていなくて、修理代金をかけてもかまわないということでしたら、購入後手の内の革だけを、防具屋さんで張り替えてもらうことは可能です。
(3)胴
胴のサイズも重要です。
あまりにも大きい胴ですと、動きにくくなってしまいますから、自分の身体に合ったものを選ぶようにしましょう。
胴のサイズは次のものが必要です。
・胴台の高さ
・背面の開き
胴の傷み具合・汚れ具合のチェックポイントは
・胴胸の傷み具合・色落ち具合
・胴の裏側の汚れ具合
です。
胴台については、使っていれば傷はつくものですから、よほどひどい傷があるとか割れてしまっているとかでない限り、それほど気にしなくてよいでしょう。
多少の傷は自分で補修することもできるものです。
自分で面縁・胴台の補修の仕方 |
(4)垂
垂れのサイズは、大中小くらいにしか分けられていないので、垂れ紐の長さ以外はあまり気にしなくてもよいです。垂れ紐の長さが十分でないと、着用することができませんので、短いものを入手しないように気をつけましょう。
垂れの傷み具合のチェックポイントは
・飾りが刷れたり切れたりしていないか
です。垂れには、飾りが多く施されており、それらが傷んでいると見栄えがよくありません。
他に安く剣道具を手に入れる方法
中古剣道具を購入する以外に、剣道具を安く手に入れられるところはあるのでしょうか。
(1)知り合いに譲ってもらう
先生や稽古仲間、先輩から譲り受けられる場合もあります。「使われていない防具お持ちじゃないでしょうか」などと声をかけておくと、よいでしょう。
(2)アウトレット剣道具店・新古品販売店
中古品ではなくて、品質の安定と安全性の検査の過程ではじかれた商品の中でも、通常使用するには問題のないものを、安価で販売している業者もあります。
ほとんど一点ものですので、必ずサイズの合うものがあるわけではないですし、もしあっても早い者勝ちです。
(3)新品の剣道具を購入する
ですが、最近では、ネットショップ等を探すと、新品の防具でもかなり安い価格で手に入るようになっています。セールなどのタイミングをねらえば、定価の半額などでも手に入るチャンスがありますので、こまめに情報を入手しておきましょう。
また、地元の防具屋さんなどでも、長年の在庫になってしまっているものがあれば、安値で譲ってもらえることがあります。「防具はセットで購入する」ということにこだわらず、バラで購入しても構わないということにすれば、さらに選択肢が増え、安い価格で手に入れるチャンスが広がってきます。
まとめ
中古の剣道具を購入する際の注意点をまとめました。
一見安そうに見える中古品ですが、その後必要以上に修理代がかかるものであれば、最初から新品を買った方がよかったということになってしまいます。ですが、ある程度修理代がかかっても、元々のものがとてもいいものであるのなら、それはお買い得であったと言うことができるでしょう。
ですから、その後の修理代を考慮した中で、折り合いをつけた価格のものを選ぶことが大切になってくるのではないでしょうか。