高橋健太郎スタイル 剣道のための体づくり
今回も前回に引き続き、剣道日本代表トレーニングコーチ高橋健太郎先生に、剣道に必要なトレーニングとは何かを教えていただきます。第5回目となる今回は、下半身を鍛えるトレーニング方法について教えていただきました。
下半身の強化
高橋「じゃあ今度はランジ。首のところで手を組んでもらって、そのまま前にすっと腰を落とします。そして上げて、もう一回。はい」
高橋「じゃあ、こっちの端からいきましょう。しっかり落とします。はい、そのままランジ。これも体幹のトレーニングになります。あとは、体幹プラス下肢ですね、お尻、太もものトレーニングになります」
高橋「はい、じゃあ戻りましょう。向こう向きで戻ります」
高橋「はい、オッケーです。これも、だいたい10mの距離を2往復から3往復くらいやってもらえればいいかなと思います」
高橋「今は前に進んだのですけれども、今度は同じように後ろ向きに進みます。このときに注意してもらいたいのは、体が前にならないようにしてもらうことが一番。倒れないようにそのまま上体は真っ直ぐ、重心をしっかり落とします。はいオッケー」
高橋「じゃあ、逆に。はい、いきます。しっかり腰を落として、はいオッケーです」
──膝はギリギリまで落とすのですか?
高橋「ギリギリくらいまでですね。かなり落としてもらって。このくらい落としてもらってもいいです」
高橋「で、次。これは一般的にやっているスクワットですね。剣道の場合、蹲踞して立ったりとかということもあるんですけれども、ハーフのスクワットになります」
高橋「まず足を肩幅に開いて下さい。手は頭の後ろで組みます。そのまま、膝がつま先よりも前に出ないようにお尻を後ろにつき出すような形で、膝を90度まで曲げます。できるかな。横のほうがいいね。はいそのまま、そうそうオッケー」
高橋「1回止めて、1~2、3という感じ。1で、2、3。この繰り返し。それを10回いきましょう。1、はい落とす、2、膝は90度まで、3…10,はいラスト。はい、オッケーです」
高橋「これはまあ一般的なスクワットになります。注意点はどうしても膝が前に出ないようにすること、しっかりとお尻を出してつま先よりも膝が出ないでお尻のほうが出るということ、腰が曲がらないように腰は真っ直ぐやってもらうことですね」
次回 肩を鍛える
今回は下半身の鍛え方について解説いただきました。
解説動画はこちら→ 日本代表コーチが語る 剣道に必要なトレーニングとは【高橋健太郎氏】#05 下半身
このランジトレーニング、実際に稽古の時に試してみましたが、「とても効く!」と感じました。後ろ向きが意外と難しかったです。
スクワットも、深く考えずに行うと、本当に得たい効果を得られなくなってしまうので、ここでしっかりと確認したいところですね。
次回は、肩の鍛え方を教えていただきます。どうぞお楽しみに!
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