竹刀の選び方|初心者でもわかる種類・重心・柄・素材の違い

竹刀の選び方|初心者でもわかる種類・重心・柄・素材の違い

一見どれも同じように見える竹刀ですが、実は長さ・重心・柄の形・素材など、さまざまな違いがあります。
自分に合わない竹刀を使うと、振りやすさや打突の安定感が損なわれ、パフォーマンスにも大きな影響が出てしまいます。

この記事では、自分にぴったりの竹刀を選ぶためのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。

 

目次

  1. 目次

    1. 竹刀について

    2. 竹刀各部の名称

    3. 公式戦での規定

    4. 竹刀の種類

      • 年齢・性別別

      • 重心別

      • 柄の型別

      • 柄の長さ別

      • 柄の太さ別

      • 素材別

    5. まとめ

竹刀とは?

竹刀(しない)は「四つ割り竹刀」と呼ばれ、4本の竹片を合わせて革製の部品でまとめたものです。
もともとは竹製が主流ですが、最近ではカーボン製の竹刀も普及しており、耐久性とメンテナンス性に優れています。





仕組部品

① 柄革 ② 先革 ③ 先ゴム ④ 中結 ⑤ 弦引き ⑥ 弦


竹刀の各部名称と役割

竹刀は多くの部品で構成されています。それぞれの役割を理解しておきましょう。

  • 柄(つか):竹刀を握る部分。白い革部分を「柄革」と呼びます。

  • 柄頭(つかがしら):柄の先端。

  • 鍔(つば):拳を守る部分。プラスチック製や革製などがあります。

  • 鍔止め(つばどめ):鍔を固定するための部品。ゴム製が一般的。

  • 弦(つる):竹刀の背に通された紐。テトロン製が最も柔軟で人気です。

  • 中結(なかゆい):弦を途中で縛る革紐。竹刀の強度を保ちます。

  • 物打ち(ものうち):打突の中心となる部分。剣先から中結までの間です。

  • 先革(さきがわ):竹刀の先端を覆う革。鹿革が一般的。

  • 剣先(けんさき):竹刀の最先端部分。安全性を確保する重要箇所です。



公式戦での竹刀の規定

全日本剣道連盟の『剣道試合・審判規則』では、竹刀の長さ・重さ・太さが細かく定められています。
規格外の竹刀は試合の検量で不合格になることもあります。
(以下、主な基準を抜粋)

区分 長さ 重さ(男) 重さ(女)
中学生 3尺7寸以下 440g以上 400g以上
高校生 3尺8寸以下 480g以上 420g以上
大学生・一般 3尺9寸以下 510g以上 440g以上

上記に定める規格を満たさない竹刀は、試合前の検量で不合格となりますし、長さは、付属部分を含む完成品の全長(cm)、重さは鍔を含まない完成品の重量(g)です。

 



 

竹刀の種類とサイズの選び方

竹刀は、体格や年齢、競技レベルによってサイズが異なります。


小学生

身長に合わせて「3尺0寸〜3尺6寸」程度を使用します。
一般的には「足から脇と肩の中間点の高さ」と同じ長さが目安です。

中学生

3尺7寸以下の竹刀が主流。
男女で重さ・太さの基準が異なるため、試合用は規格を確認しましょう。

高校生

3尺8寸以下の竹刀を使用。
中学生よりも重く、太さの基準も少し上がります。

大学生・一般

3尺9寸以下が基準。
竹刀の扱いに慣れた段階で、自分の剣風に合った重心や柄形を選びましょう


 

 

重心の違いによる竹刀の特徴

竹刀は、重心の位置によって3つのタイプに分けられます。

■ 一般型(普及型)

最も標準的な竹刀で、重心が中央付近にあります。
耐久性が高く、初心者や稽古用に最適です。

■ 胴張型・実戦型

重心が手元寄りにある竹刀。
軽く感じられ、連続技や引き技が出しやすいです。
実戦型はより軽量化され、試合向きですが耐久性はやや低め。

■ 古刀型

重心が先寄りの竹刀。
振りが重く感じられますが、一撃の強さと安定感があります。


 

柄(つか)の形の違い

竹刀の握り部分である「柄」にもいくつかの形があります。

  • 丸型:最も一般的。扱いやすく汎用性が高い。

  • 小判型:木刀に近い楕円形。自然に正しい握りができ、初心者におすすめ。

  • 正八角型:八角形の断面で操作性が高いが、希少で高価。

  • 八角小判型:八角形+楕円形のハイブリッド。刃筋を意識しやすく、上級者向け。

柄の長さの選び方

竹刀を立てて鍔元を右手で持ち、肘を曲げたときに柄頭が肘にくる長さが目安です。
ただし、流派や剣風によっても理想の長さは異なります。

  • 柄短型:遠間からの面・突き技に向く。

  • 柄長型:近間の操作性が高く、小手技・引き技に向く。

柄の太さの違い

太さも竹刀の使いやすさに影響します。

  • 標準:直径約25mm。まずはこの太さがおすすめ。

  • 細め:女性や手の小さい人向け。やや先が重く感じられる。

  • 太め:手の大きい人・握力が強い人向け。振りが軽く感じられる。

素材による違い

竹刀の素材は主に6種類。それぞれ特徴があります。

素材 特徴
桂竹(けいちく) 最も一般的。硬く長持ちするが、ささくれやすい。
真竹(まだけ) 繊維が密で柔らかく、割れにくい。高価で希少。
青竹 日陰で自然乾燥。粘りがあり、割れにくい。
真竹青竹 真竹を長期間自然乾燥。上級者に人気。
燻竹(くんちく) 燻して耐久性を強化。独特の色と香りが特徴。
ソリッドバイオ 加熱処理で弾力性と耐久性を向上。安全性も高い。

まとめ|自分に合った竹刀を見つけよう

竹刀は形・重心・素材など、さまざまな要素で特徴が変わります。
自分にぴったりの一本を見つけることで、まるで腕の一部のように自然に扱えるようになります。

まずは自分の体格や目的(稽古用・試合用)を明確にし、
「これは!」と思える一本を探してみましょう。

 

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