カーボン竹刀は、長谷川化学工業の長谷川 禎一氏の思いから
生まれました。
開発費数億円、開発期間15年の試行錯誤をかさねて完成しました。
安全性、耐久性、使いやすさ、どれをとってもお勧めできる
商品です。
竹製に比べて、お手入れも楽で、相手に怪我をさせるということも
ありません。
全日本剣道連盟の公認も受けており、試合でも使用可能です。
◆発送について
本商品はメーカー直送品となります。
基本的には在庫が十分にある商品を掲載しておりますが、ご注文いただいてから1〜2ヶ月程度お時間がかかる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

カーボンシナイをつくろうと思われた理由を教えていただけますか。
会長「先日亡くなられましたが、早稲田大学剣道部で1級上の荒木さんという方に、
『子どもでも使える安全な竹刀を作れ』と言われたことがきっかけです。
実際に成功したのが、15年後。
いくらやってもだめでした。諦めたり、思い出したりして、やっと出来たわけです」
開発で苦労された点
特に開発で苦労されたことはなんでしょうか?
会長「叩くと折れるところ、後は軽くしなければいけないところですね。
折れないようにするために、木を芯に入れカーボンで4面を覆うと丈夫になりました。断面を四角形にしたわけです」
ー衝撃に耐えられる形状にしたのですね。
会長「ところが、シャフトの上にぽんぽんと機械で叩いてテストしたら、50〜100回で折れてしまいました。
木を芯にしたから50〜100回はもったけれど、どうしてもそれ以上はいきません。そこで諦めかけた。
しかし、ふとしたことから木の繊維に着目したのです。
ポイントは繊維の向きでした。縦になっている繊維を、すべて横向きにしたのです」

ーひとつの、ブレイクスルーになったのですね。
会長「繊維の向きを変えただけでへこまない、そして折れません。
どうしても越えられなかった機械テスト100〜200回の壁が、1000回までもったんです!
結果として1500回でも割れませんでした。これなら大丈夫ということで売り出したわけです」
ーポイントは芯材の繊維の向きだったのですね。
会長「手間とコストがかかりましたが、縦ではなく横に並べました。問題は物打ちの部分です。
この工程をシナイ全体にやると、コストがかかり過ぎてしまうし、全体が柔らか過ぎてしまいます」
ーカーボンシナイに似たような製品というのは、存在しないのでしょうか。
会長「カーボンシナイが出来た時は、値段が高いから他社は研究されたと思います。
結局折れるという問題をどうしてもカバー出来ないんでしょうね。
特許も切れているし、すぐ真似すれば良いのに誰もやりません」
ーお話を聞いただけで、再現するのが難しいことが分かります。
会長「大変な手間がかかり技術力も必要です。技術力のない会社はチャレンジしないし、
技術力のある会社は剣道の市場規模(売上)では参入しないのです」
ーコスト面・技術的な問題から、御社だから実用化できた製品だということがわかりました。
発売当初、インチキだと言われていた

社長「発売した当初は、『プラスチックのシナイなんてインチキ。値段も高すぎる』
という話になってしまいました」
会長「2万円で発売したら『あんなもの1,500円で出来る』と言った人もいらっしゃいました」
社長「プラスチックのシナイなので、安物と思われてしまうんです。
何十工程を経て完成に至っておりますし、これだけの苦労と投資があって
完成した製品だというのは理解されづらかったですね」
会長「剣道連盟の主だった先生方が、工場見学にこられたこともあります。
『2万円なんて信じられない。暴利をむさぼってるんじゃないか』ということですね。
でも工場をご覧になって、『これは儲からない』と仰っていました(笑)」
手間がかかりすぎているからでしょうか。
会長「『こんなに手間をかけて作っているとは思ってもみなかった、これは儲からない』
ということですね」
ー最後に、今後の展望について教えてください。
社長「いろいろな事業の製品を展開しているからこそ、
他の剣道メーカーさんとは一味違った製品を作っていけると思います。
これからも、弊社の技術力を活かして剣道業界に寄与できればと考えています」

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