【安信商会】ヒット商品 フジダルマ印の剣道着

2017年6月20日 • 剣道具・作り手のお話, 安信商会 • Views: 7638

昭和12年創業の安信商会。戦後GHQに武道が禁止された後、闇市で武道用品を売っていらっしゃったというから驚きです。戦前からご商売をなさっている同社の、ものづくりへの思いをお伝えします(2017年5月) 

 

プロフィール

株式会社安信商会

代表取締役社長 安藤誠悟 氏

 

ヒット商品 フジダルマ印の剣道着

   安信商会のトレードマーク、達磨

 

—安信商会さんといえば、達磨印ですよね。

社長「初代が反物を売るところから始まっているため、うちは特に衣類が強いんです。初代は丁稚奉公しており、番頭まで勤めました」

 

—創業時は剣道着・袴の製造をされていたのですか?

社長「戦前は武道真っ盛りの頃ですから、柔道着が多かったようです。スポーツはまだ輸入されていなかったので、体を鍛錬するといったら剣道・柔道・空手道。武道をされる方々が大多数でした」

 

—戦後、GHQが武道禁止にしました。

社長「隠れて武道をやっている方々が、いっぱいいたようです。そういう方々のために闇市でリアカーを引いて、コートの下に柔道着を五重、六重に重ね着して売りに行っていたときいています。そんな時代から存在している会社です」

 

使い捨て文化への警鐘 

社長「イチローは、侍に近い存在であると考えています」

 

—ものを大事にしますよね。

社長「バットを絶対に触らせません。侍の刀も同じです。そういう考えがあると、ものを大事にします。途中で剣道をやめることも少なくなっていくのではないでしょうか。我々メーカーも、すぐ壊れるようなものを作ってはいけないと考えています」

剣道は運動芸術

 社長「鎧みたいな防具を着けていながら立ち姿が美しい。『こんな競技はない』と海外の方々は仰っています」

 

ー着装の美がありますね。

社長「運動芸術です。その価値を海外の方々が見出しているというのは、嬉しいですね」

 

ー剣道の価値を逆輸入で日本人に再認識していただくのは、剣道人口を増やす近道かもしれないですね。本日はありがとうございました。

今回インタビューを受けていただいた 安信商会 さんの商品ページはこちら
インタビュアー

 

◎代表取締役 上島 郷

1987年生まれ仙台出身。仙台高校剣道部時代に佐藤充伸氏に師事、インターハイベスト8。

大学卒業後、全米で200店舗展開する外食チェーン店の事業開発責任者を務める。外資インターネット広告運用企業での営業職、株式会社イノーバで営業部・社長室リーダーを経て、2017年1月にBushizo株式会社を設立。

◎取締役 工藤優介

1984年生まれ北海道出身。6歳から剣道を始め現在渋谷区金王道場に在籍。立教大学在学中に広告代理店にてアパレルブランドのマーケティング支援、フリーマガジンの創刊などに携わる。2008年4月ヤフー株式会社入社。検索連動型広告・ディスプレイ広告などの広告商品の営業に従事。2017年1月にBushizo株式会社を設立。

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